2011年5月21日 13:25
ジュリアン・ムーア『クロエ』インタビュー 「これは私たちの人生を描いた映画なの」
(Photo:cinemacafe.net)
1988年にスクリーン・デビューして以来、オスカーノミネートを果たした『ブギー・ナイツ』(’97)、『ことの終わり』(’99)を始めとする数々の作品で確固たる存在感を放ち、映画ファンを魅了し続ける、ジュリアン・ムーア。年齢を重ねるごとに美しさを増す彼女が50歳を前にして挑んだのが、何不自由ない暮らしに恵まれながら、妻として、母として、そして女として孤独と焦燥に陥っていく一人の女性。数々の役をこなしてきた中でも、「感動した」という『クロエ』キャサリン役について、そして初となるアトム・エゴヤン監督らとの競演について語る。
ずっと恋焦がれていたという、エゴヤン監督との待望の競演が本作への出演の決め手と言うジュリアン。
「監督は、言動の裏に隠された意味を詳細に語ってくれたし、私は安心して任せることができると感じた。監督の作品は説得力があって、感情がしっかり押さえられている。その作品はキャラクターたちの言動に共感できる、本当に刺激的な作品ばかりだわ」。
今回演じるキャサリンは婦人科医として成功し、大学教授の夫と10代の息子に恵まれ、申し分ない暮らしを送っている。