2015年11月16日 21:00
紀里谷和明監督に人生相談してみる【後編】 恐れるなかれ!人生に特別なんてない!?
子供の頃から、僕に真剣に向き合ってたし、必要なことは全て教えたという自負があったから、どんな環境に陥ってもコイツは生き延びるだろうって確信を持ってたと思います。
――小さい時から、そうやって自分で決断し、生きるということを叩きこまれてきたわけですね?
紀里谷:「迷子になったら周りに聞け!」「川に落ちたら泳げ!」。ひとりで生きていけるようにって常に教えられてて、家の電話だって、幼稚園のころから真っ先に僕に取らせるようにさせてました。荷造りだろうと準備だろうと、母親が手を出すことを嫌って、全て「自分でやれ!」という方針だったんです、周りの大人が、僕を子供扱いして助けようとすると「手を出さんでくれ」って言ってました。お子様ランチも禁止でしたね(笑)。
――監督も、もし自分が父親になっても同じ方針を?
紀里谷:戦国時代は15歳で元服して、一人前の大人として結婚したり、戦に出ていたわけですからね。その意味で、そういうキャパシティを子供は持っていると思います。ただ、それは周りがその子を子供扱いしたら、発揮されないですよ。
以前、ある学校のセミナーに呼ばれて、その後に懇親会があったんですが、生徒のことについて、周りの教師や大人が「この子は…」