2020年7月8日 18:30
【ドラマニア】濃いキャラクターに釘付け…「美食探偵」「M」ほか春ドラマを振り返る
放送日が先送りになるなど、異例尽くしの対応に追われた春クール。無事最終回を迎えた作品を見てみると、いずれも一筋縄ではいかない“癖の強い”物語展開が特徴だったように思われます。疲れた心に程良い刺激を与えてくれる、記憶に残るドラマ――中でも、今日はドラマニアな筆者が注目した3作品を振り返っていきましょう。
主人公の恋のお相手は、美しき殺人者…!異例の三角関係から目が離せない
「美食探偵 明智五郎」
「東京タラレバ娘」でお馴染みの作家・東村アキコさんがサスペンス漫画に挑戦したことでも話題の本作。主人公の探偵・明智五郎(中村倫也)が、意図せずマグダラのマリアを名乗る美しき殺人者(小池栄子)を世に放ってしまう衝撃のスタートに始まり――彼女の暴走を止めようとすればするほど、皮肉にも新な殺人者を連鎖して生んでしまうという驚きの展開は、見る者を惹きつける不思議な魅力がありました。
一方で、高度な頭脳戦を繰り広げる明智×マリアの間で奔走する小林苺(小芝風花)の純真無垢な人となりがとても丁寧に描かれており、ノリツッコミしながらキュートに立ち回るその姿に癒される場面も。
自分が遠い過去に手放してしまった真っ白な魅力を持つ彼女に、包丁や毒を持って襲い掛かるマリア…。