2022年3月22日 16:30
マリオン・コティヤール「ジュリエット・ビノシュに夢中になった」念願のレオス・カラックス作品への思い明かす
2021年・第74回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾ったレオス・カラックス監督8年ぶりの新作『アネット』。本作で、スタンダップ・コメディアンのヘンリー(アダム・ドライバー)と恋に落ちるオペラ歌手アンを演じたマリオン・コティヤールのインタビューが到着した。
本作は、プロデューサーも務めたアダムとアカデミー賞俳優マリオンを主演に迎え、カラックスが初めて全編英語でミュージカルに挑んだダーク・ファンタジー・ロックオペラ。
――『アネット』という冒険に参加する前から、レオス・カラックスの映画は好きでしたか?
マリオン:初めて『ポンヌフの恋人』を観たのが正確に何歳だったのか定かではないんですが、その時には女優になりたいと思っていたのは確かです。あの映画が大好きでした。作品のもつゴージャスさと情感に圧倒されました。でもあれにもジュリエット・ビノシュが出演していて、彼女のキャラクターと演技、輝きに、当時の私は夢中になりました。レオス・カラックスの芸術性に心を奪われて、それから彼の作品は全部観ています。前作『ホーリー・モーターズ』は傑作だと思います。
――『アネット』を最初に読んだ時にどんな感想をもたれましたか?
マリオン:脚本を受け取った時には、全編が歌で、物語も歌だけで語られると知っていました。