2022年10月6日 14:00
謎のピンクの雲がもたらしたディストピア描く『ピンク・クラウド』1月公開決定
ブラジルの新鋭イウリ・ジェルバーゼのデビュー長編監督作品『THE PINK CLOUD』が邦題『ピンク・クラウド』として2023年1月27日(金)より公開されることが決定し、場面写真と監督のコメントが解禁された。
一夜の関係をともにしているジョヴァナ(ヘナタ・ジ・レリス)とヤーゴ(エドゥアルド・メンドンサ)を襲ったけたたましい警報。突如として発生した毒性を持った正体不明のピンクの雲が現れ、それに触れると10秒間で死に至るとニュースが報じている。2人は窓を閉め切って高層アパートに引きこもり、長くて数週間で終わるであろうロックダウン生活に入る。
しかし、月日が流れ、この生活が終わらないことを誰もが悟り始めたころ、見知らぬ他人であったジョヴァナとヤーゴは現実的な役割を果たすことを迫られる。父親になることを望むヤーゴに反対するジョヴァナだったが、やがて男の子・リノが生まれる。パンデミック以前の生活を知らないリノは、家の中という狭い世界で何不自由なく暮らしており、父となったヤーゴも新しい生活に適応している。しかし、ジョヴァナの中で生じた歪みは次第に大きくなっていく…。
2017年に脚本が書かれ、2019年に撮影された本作は、当初SFとして構想されていたにもかかわらず、世界的なパンデミックで一変した現実と重なるという、思いもよらぬ形で世界の脚光を浴びた作品だ。