くらし情報『KDDIが富士山で取り組む「環境」と「エリア」、2つの"保全"』

2015年7月29日 18:00

KDDIが富士山で取り組む「環境」と「エリア」、2つの"保全"

つまり一人で帯域を専有できるため、今までで一番早い速度計測結果が出るかもしれない」といった結論を導くかもしれないが……。

しかしながら携帯キャリアは、求められる品質が、いつ何時に劣化してしまうかという先の読めない状況とも対峙している。それが、"無線"という技術の難しいところであり、日々細かい改善が行われている場でもあるわけだ。実際にKDDIも、昨年と比較して富士山対策を強化しており、昨年設置した山梨側の巨大な"高利得アンテナ"を、静岡側にも新たに3つ設置。

この高利得アンテナで登山道をピンポイントにカバーすることで、多くの登山客が登っていても、安心してLTEの高速通信を、都市部と変わらずに利用できるようになる。遠いアンテナに対して携帯端末からの電波が届くのかと心配になるが、昨年と同じく登山に同行していただいたKDDIの建設本部 エリア設備計画部 システム設計グループ 課長補佐の山梨 幹人氏によると、携帯端末からの送信電波が弱くても、それを掴む基地局側が指向性を強めてその電波を掴もうとするため、問題なく受信できるという。

こうした絶えまぬ努力で作り上げたLTEエリアをあらゆる場所で体感できたわけだが、ちょっと残念な点もあった。

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