くらし情報『兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (51) もしカレー沢薫の作品がアニメ/実写化したら』

2016年2月23日 12:00

兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (51) もしカレー沢薫の作品がアニメ/実写化したら

私は、自分の漫画の単行本などを、あまり見返すことがない。何故なら「自分が描いた通りの絵」が載っているからだ。たまに「もしかしたら、誰かが気を利かせて描きなおしてくれてるかもしれない」と思って見てみることもあるが、大体残酷にも自分が描いた通りで載っている。このように、私は自分の作品でありながら「他の人が描いてくれればもっとマシになる」と思うことが非常に多いのだ。

実は私の作品がフラッシュアニメ化されたことはある。非常に出来が良く、作者として本当に嬉しく、感動さえしたのだが、唯一「寸分違わず、私が描いた通りの絵が再現されている」という欠点があった。

なので、もし私の作品が映像化されたとしたら、「あんまり原作通りに作らないでくれ。むしろ原作(中間管理職)を美少女に変えてくれ」と言うつもりである。


<作者プロフィール>
カレー沢薫
漫画家・コラムニスト。1982年生まれ。会社員として働きながら二足のわらじで執筆活動を行う。デビュー作「クレムリン」(2009年)以降、「国家の猫ムラヤマ」、「バイトのコーメイくん」、「アンモラル・カスタマイズZ」(いずれも2012年)、「ニコニコはんしょくアクマ」

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.