2016年3月9日 09:30
富士通の動線解析「SPATIOWL 人流分析サービス」とは
1つの受信機で、実験では100人以上のデータを取得できていますから、店舗内の動線把握には十分な能力です」と畑瀬氏。蓄積したデータと受信機を配置した店内図をあわせれば、人が動く流れをマップ上で確認することもできる。
入口に設置するKinectでは、非常に近い位置関係で出入りした1組を1人とカウントしてしまう可能性はあるが、1カ所の設置で流入出の数字は十分にわかる。天候や交通状況といったデータと組み合わせて周辺状況と来店数の変化を知りたいといった場合や、イベント時と平常時の来店数変化を見たい場合には便利そうだ。
「すでに実証実験として駅ナカやスポーツジム、スーパーなどで導入されています。また、サービス化する以前にも展示会等での実験を行ってきた実績があります」と畑瀬氏は語った。
店舗側の需要としては、買い回り動線を確認して棚の配置を改善するといった使い方が考えられる。しかし将来的にはより幅広い場での活用が期待されるサービスだ。
「倉庫や工場等で作業員の動きを見るためや、イベント会場での人流を見るというニーズはあると考えています。店舗の場合も細かい来店客の動きではなく、従業員がバックヤードと店舗を出入りする様子を確認してバックヤードのレイアウト改善に役立てたいというようなニーズもあります」