2023年10月23日 18:00
池田エライザ、初の母親役で感じた“母性”と“不思議な感覚”「役がじわじわと体に染みていく」
もちろん、産んだことがある人が持つ宇宙があるのかもしれないけれども、母性という感覚は性別問わずあると思うほど柚葉が愛おしかったし、初めて脚本を読んだ瞬間から、柚葉がいなくなった喪失感でつらかった。役がじわじわと体に染みていくような不思議な感覚でした。
――自転車に乗っているときに突き飛ばされるシーンの撮影では、カメラが回っていないときもずっと座り込んで役に入り込んでいたそうですね。
あのときは悲しくてしょうがなかった……次の日が早いとかだったら泣き止むんですけど、もう少し浸ってもいいのかなと。色んな虫に刺されながら、「それでももう立てない。立ちたくない。無理。もう本当に無理」という気持ちであの場所にいました。
それも水田伸生監督がそういう風に現場を作ってくださっていたんです。好きなだけ集中していいので、泣いているシーンはずっと泣いていました。山崎育三郎さんを驚かせてしまったし、中島健人くんは私が泣いてるシーンでは話しかけずにそっとしておいてくれて、とても気を使ってくれて。私は器用じゃないので、ご迷惑をおかけしてしまいました……。○■娘・柚葉を演じた佐藤恋和にメロメロ「衝撃的なかわいさで…」