2018年10月12日 12:30
三木聡監督、”気にしすぎ”な社会へ促す解放が「無意識から出てきた」
ミュージシャンの方たちの読解力には、ずいぶん助けられましたよ。情感やパッションが大事なのかな、と思っていたのですが、芝居に対する面白い読解力を持っていてくれて、フルに発揮した音楽を提供いただいたと思います。
○グループ魂とは違うものに
――阿部さんと吉岡さんのヴォーカルもすごく生きていましたよね。
吉岡さんも忙しいんだけど、ボイストレーニングからギターの練習まで、すごく頑張ってくださった。阿部さんは元々ミュージシャンとして立っているのもあるんだけど、”グループ魂感”は出さずにいきたいとは言っていました。同じことになっちゃうと、意味がないから。
――カリスマスター役ですもんね。
そうそう、カリスマスターだし、スリッパとか使えないし(笑)。
実は最初のライブのシーンは最終日に撮影したんですが、そこで阿部さんのパフォーマンス、そしてKenKenさん、PABLOさん、SATOKOさんの演奏を見て、「あ、これがピースだ!」と、はまった感覚がありました。その日は撮休だった吉岡さんも観に来て、「阿部さん、すごい」と言っていました。だから、お客さんにもこの映画を体験してもらえたら嬉しいです。
――大河ドラマの主役も決まっている阿部さんが振り切っている感じ、印象はいかがでしたか?
元々、こっちじゃないですか(笑)。