2018年9月17日 16:00
浜松市を日本一の“長寿都市”に、「やらまいか精神」のススメ
■“やらまいか精神”でクヨクヨしない
スズキやヤマハ、ホンダといった大手企業が創業してきたように「なんでもやってみよう」という精神が、浜松市の文化には根付いているという。
「“やらまいか精神”とは何事にも前向きで、小さなことは気にしない、クヨクヨしないという性格のこと。仕事でも趣味でも、チャレンジしようという人が多いのも特徴のひとつです。徳川家康など戦国武将ゆかりの地でもあり、“耐え忍ぶ”という印象が強いですが、古くから東西の文化が行き交う東海道筋にあり、好奇心旺盛で社交的な市民性ができあがったのでしょう」(尾島教授・以下同)
ストレスがあってもあまり深刻にならないのは、健康寿命においても重要なポイントだという。
「多少病気を持っていても『元気ですよ!』と答える人が多いのではないかと思います。プラス思考でいると、心も風邪をひきませんから(笑)」
さらに、浜松市は日照時間が長い。日光を浴びるとうつになりにくく、骨密度や免疫力を高める効果も期待できるそうだ。■“たらい回し”ナシの医療体制
病院に救急搬送されても“たらい回し”がないという医療体制は「浜松方式」と呼ばれ、全国の規範にもなっている。