2022年4月24日 06:00
「よく母親が務まるな」24歳で結婚した堀井美香アナ語る当時の苦悩
『沖に出てみようかな』と。スーちゃんにも励まされ、力になり、助かりました」
堀井さんは女子アナブームの真っただ中の95年に入社し、2年目の24歳で結婚。その後、2児の母となるあいだに出産・育児休暇を取得している。そして本格復帰後の30代以降、特にこだわってきたのがナレーションなどの「読み」の部分なのだ。
そんな彼女が、安定した会社員を辞めて浮き沈みの激しいフリーの世界に、50歳にして飛び込む。節目のいま、育児と仕事に奔走していた局アナ時代について語ってもらった。
■偶然出合ったマスコミ講座が人生を変えた
堀井美香さんは、72年3月22日、秋田県男鹿市で生まれた。父(88)は地元の郵便局長を務めた人望の厚い人で、母(84)は保育士として後に保育園園長にもなり定年まで勤め上げた、ワーキングマザーだった。
母は、「家計のためだけに共働きしていたわけではなかったと思う」と堀井さんは話す。
「子どもが好きなのはもちろん、『働くことは人生を豊かにする』という考えがあったと思います。当時では珍しい、職業人でした」
学習塾には通わなかった堀井さんだが、母から課せられたのは、国語の教科書を毎朝、朗読してから登校することだった。