2022年4月24日 06:00
「よく母親が務まるな」24歳で結婚した堀井美香アナ語る当時の苦悩
「教科書の『スーホの白い馬』などを毎朝3回、音読させられました。小学校4年生まで4年間です。読み忘れて学校に行くと、母が連れ戻しにきたんです」
通っていた小学校には、暖房用の石炭を備蓄する「石炭山」があり、当時は児童が毎朝、バケツに石炭を入れる当番制があった。
「私が石炭山の上にいると、下から母の声がして『美香ちゃん、下りなさい!』と。あわてて私は、石炭バケツを持って下りました」
後にアナウンサーになる堀井さんにとって、それは「読む力」をつける最大の教育になったようだ。
しかし秋田時代は、まだ「女子アナ」など将来像の視野にまったく入っていなかった。
「本当に高校生のころまで、私は将来、郵便局員になるんだと思い込んでいました。それは地元で生まれ育ったことで、現実的な将来として描いていたんだと思います」
そんな発想とは真逆の選択を、堀井さんは大学進学〜上京でする。
ここが、大きな転機となるのだ。
「郵便局員が現実的な選択肢だとして、一方で女のコとしてスポットライトを浴びる憧れも、やはり持ちました。ふつうにアイドルや女優には憧れましたし。進学〜上京という選択肢は、いまから考えれば、華やかな世界に身を置いてみたかったんでしょう」