2023年3月24日 06:00
タモリが苦言で話題の「~とか」「~になります」は若者言葉じゃない?専門家が語った驚きの歴史
タモリが唱えたいわゆる”若者言葉”への苦言に、ネット上では《飲食店とかで言われるとすごく気になる》《日本語の正しい意味が理解できていない若者が多すぎる》など、共感する声が多く寄せられた。
しかし、果たして本当に若者がよく使う「とか」「~になります」は、日本語として不適切なのだろうか。そこで、日本語学者の尾谷昌則氏に話を聞いた。
タモリが挙げた2つの例に対して尾谷氏は、「使いかたとして不適切というわけではない」「そもそも若者言葉とは言い難い」と指摘する。(以下、カッコ内はすべて尾谷氏の発言)
「まずは『とか』についてですが、実は、1987年に朝日新聞が、若者が乱用する『とか』を『とか弁』と名付けて、記事に取り上げています。80年代当時に10代~20代だった若者といえば、現在は50代くらいでしょうか。若者、とは言い難いと思いますし、もう言葉として浸透していてもいいと思うんですよね」
さらに、当時はあくまでも若者が口癖のように乱用することが問題視されているだけで、その意味合いが誤っているという指摘はなかった。実際、現在使われている「とか」も、本来の意味合いから大きく外れているわけではないという。