くらし情報『「やるからには笑われる覚悟を持て」ている?〈シング・ストリート 未来のうた〉【洒脱なレディ論】』

2017年1月28日 01:13

「やるからには笑われる覚悟を持て」ている?〈シング・ストリート 未来のうた〉【洒脱なレディ論】

と「 "青春が持つ純粋なまでの輝き" の再現性」だ。

音楽愛溢れる緻密なスタッフワーク

何と言っても特筆すべきは劇中を彩る名曲の数々。ジョイ・ディヴィジョン、デュラン・デュラン、ザ・キュア、ザ・クラッシュといった、当時の80年代UKロックへのオマージュをまぶした挿入歌の数々は、鑑賞後も一向に鮮明さを失わない。同時に、この年代はMTVに端を発した、"音" のみならず当時最先端のイケてる表現とされた "MV映像" が、この映画をより映画たらしめる役割を果たしている。(UKロックの主戦場がロンドンともなれば、リアルタイムでアントン・コービンがUKロックスター達を片っ端から撮影していた時代。実際にアントンは初の監督作品〈コントロール〉でジョイ・ディヴィジョンのボーカル、イアン・カーティスの自伝を撮影している。)70年代のパンクからの反動か、内省的で陰鬱さが色濃い80年代のUKロックは、思春期の果てしない悩みと相性が良い。それが特に特徴的なシーンは、"happy-sad feeling" の形容としてコナーの兄・ブレンダンが選んだザ・キュア。
これが90年代の出来事だとしたら真っ先にHighをコナーに差し出してたかしらと思わず広がる想像、妄想。

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