子宮頸がんの原因を正しく言えますか? ‐ "経験"のある女性の8割は感染
エムティーアイが運営する、女性のカラダとココロの健康情報サイト「ルナルナ」はこのほど、「子宮頸(けい)がんについて」の調査結果を発表した。同調査は2月、「ルナルナ」「ルナルナLite」ユーザー8,132名を対象にインターネット上で実施した。
まず、「子宮頸がん」という病気をどの程度知っているか尋ねた。その結果、「名前だけ知っている」(61.3%)と「名前だけでなく病気についても知っている」(38.4%)をあわせると、疾患名はほぼ100%認知されていることがわかった。
年代別で見てみると、30歳以上で「名前だけでなく病気についても知っている」の回答が高くなる傾向が見られる。特に35歳以上のユーザーにおいては半数以上と、年齢が高くなるにつれ原因や予防など疾患に対する理解が進んでいることがわかった。
続いて、子宮頸がんの原因を知っているか聞くと、「よく理解している」(6.9%)、「大体知っている」(25.9%)をあわせても、3割程度にとどまった。一方で、「あまり知らない」という回答が47.9%、「まったく知らない」という人も19.2%と、半数以上のユーザーが原因については、正しく理解できていないことも明らかになった。
予防方法について聞くと、「知っている」という回答は3割程度。年代別で見てみると、45歳以上の人は4割以上が知っていると回答した。子どもが子宮頸がんワクチンの接種対象と思われる母親世代の認知度が高くなっている。自身がワクチン接種の対象となる10代後半の認知度も33.6%で、20~30代前半より高かった。
そこで予防方法について「知っている」と回答した人に、どのような予防方法を知っているか聞いたところ、1位は「子宮頸がんワクチンの接種」(80.6%)。次いで、2位は「避妊」(20.6%)、3位は「子宮頸がん検診」(15.8%)だった。
子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因だという。HPVは、主に性交渉で感染することが知られており、約80%の女性がこのウイルスに感染していると考えられている。
多くの場合、ウイルスは自分の免疫力などで自然に排除されるが、排除されず数年から数十年にわたって持続的に感染してしまった場合には、子宮頸がんの前がん病変(がんになる前の病変)や、子宮頸がんになることがあると考えられている。子宮頸がん検診の受診について聞くと、「1年に1回受診している」(15.2%)と「2年に1回受診している」(7.3%)をあわせて、22.5%が定期的に検診を受けていることがわかった。「不定期だが受診している」(10.6%)と「過去に1回だけ受診したことがある」(20.5%)を含めると、受診経験率は53.6%と半数を超えた。
子宮頸がん検診の受診経験のあるユーザーに、初めて受診したきっかけについて尋ねた。その結果、「自治体からのお知らせ・クーポン」(40.4%)が最も多く、次いで「婦人科ですすめられて」(20.6%)、「自分の職場の健康診断の項目にあったため」(20.0%)と続いた。
子宮がん検診を「受診したことがない」と回答した人に理由を聞くと、32.0%が「なんとなく面倒で」と回答。「婦人科に行くことに抵抗がある」(28.3%)という回答も多く、それぞれ約3割を占めている。
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