糖質制限プラス肉食で安全に痩せる「ケトジェニックダイエット」って?
これが糖質によって「太る」メカニズムだ。なお、食後血糖値の急上昇・急降下は、太るだけでなく、冷えや老化なども引き起こすという。
とはいえ、糖質は大切なエネルギー源。「糖質を抜いたら頭が働かない」「フラフラしてしまう」と心配する人もいるだろう。しかし、それは「糖質中毒」のサインかもしれない。糖質は脳に影響を与えるため、強烈な中毒性と依存性を招くのだという。
同書では、「パン屋さんの脇を通るとき、匂いに誘われて素通りできない人、それはかなりの中毒症状だと自覚しましょう」と警告している。
○糖質「だけ」制限するから危険
では、糖質制限はなぜ危険視されることがあるのか。
斎藤医師は、その理由を「糖質だけを制限するから」と指摘。
それまで糖質を摂(と)っていた人が糖質を制限すると体重は減る。しかし糖質を摂取しなくなると、「糖新生」といって、体内で筋肉などをもとに糖質をつくるしくみが働くため、筋肉をつくるタンパク質を補わないまま糖質制限を続けると、体がボロボロになってしまう可能性があるというのだ。そこで斎藤医師は、糖質制限に「肉食」をプラスする「ケトジェニックダイエット」を提案。同ダイエットは、糖質制限をしつつ、タンパク質などの栄養素をしっかり摂る"正しい糖質制限"と明言している。