2016年3月15日 07:30
血尿か生理の出血か分からない! 見分ける方法はある?
●長時間トイレを我慢……働く女性は「急性膀胱炎」に注意
急性膀胱(ぼうこう)炎や尿路結石、腎臓ガンなどの病気になると、血液が混じった赤い尿が出ることがあります。これを「血尿」と言いますが、女性が生理中に尿の色の変化に気付いた場合は、それが経血なのか、病気による血尿なのか、判断がつかないこともあるでしょう。
今回は、女性の血尿の原因や病気のリスク、血尿か経血か分からない場合の対処法について解説します。
○女性は「急性膀胱炎」が多い
血尿が出るのは、尿をつくる腎臓や、尿の通り道となる尿管、膀胱、尿道のどこかに炎症や傷ができていて、そこから出血しているというサインです。肉眼で赤い尿が確認できる場合(肉眼的血尿)と、色では分からなくても尿検査で血尿と診断される場合(顕微鏡的血尿)があります。
まず考えられる原因は、急性膀胱炎や腎盂(じんう)腎炎などの尿路感染症。急性膀胱炎は、大腸菌などの細菌が膀胱に侵入して炎症を起こす病気です。トイレを長時間我慢することなどによって起こり、特に女性に多く見られます。
初期は、頻尿、残尿感、排尿時の痛みが三大症状ですが、ほかに尿のにごりや腹部膨満感があったり、悪化すると血尿が出たりすることもあります。