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新しい糖質の摂り方「スローオン」を取り入れたティーパーティーが開催

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新しい糖質の摂り方「スローオン」を取り入れたティーパーティーが開催

●「糖質オフ」と「糖質スローオン」の違い
創業130年を超えるフルーツ専門店の老舗・新宿高野とスプーン印のお砂糖でおなじみの三井製糖はこのほど、おいしくヘルシーなコラボ教室「旬な果物で楽しむ“糖質スローオン”でティーパーティー」を、東京都の新宿高野本店にて開催した。

糖質の摂取自体をカットしてしまう「糖質オフ」ではなく、糖質をゆっくりと消化吸収していく「糖質スローオン」という新提案を、おいしいフルーツのレシピとともに学んでいった。

○糖質を極端に制限することのリスク

まずは、三井製糖のシュガービジネス統括本部シュガービジネス推進部商品戦略課に所属し、管理栄養士でもある平手実香氏から、糖質についてのレクチャーが行われた。

近年、「糖質オフ」をはじめ、糖質を過剰に制限するダイエットが流行している。ところが、糖質オフや糖質制限によるダイエットでは、短期的には効果があってもリバウンドしてしまう人が約半数もいるという。やはり、「甘いものや好きなものを我慢するのがつらい」というのが多くの人の本音のようだ。

「糖質は脳と体のエネルギー源で、疲労回復にも効果的なものです。人間は生まれつき、甘い味にひかれるようになっています。
甘さは心に安らぎを与え、ストレスを取り除き、情緒を安定させるという効果があります」。

糖質が不足してくると集中力の低下や疲労感、うつ、情緒不安定など日常生活への影響も大きくなり、肌・爪・髪の傷みなど美容面にも悪影響がある。また、糖質不足は認知症や心筋梗塞、脳梗塞、末梢神経障害などの原因にもなりえるという。

○「糖質スローオン」は「糖質オフ」よりも高い健康効果

そんな「糖質オフ」に対する新しい提案が「糖質スローオン」。糖質の量ではなく質に着目し、糖質を我慢してオフしてしまうのではなく、「スローカロリー」によって、ゆっくり吸収させることで体にやさしく摂取していこうという考え方だ。

糖質の吸収が遅いと、どのように体にやさしいのだろうか。吸収の早い糖は、血糖値の急上昇を招いてしまい体に負担がかかってしまう。一方、スローカロリーはゆっくりと消化吸収されるため、血糖値の大きな変化が起こりにくく、体への負担が少ない。
それに加えて、「糖質スローオン」にすることで内臓脂肪もつきにくくなり、血圧改善や肝機能改善、満腹感の持続、運動による脂肪燃焼維持など、「糖質オフ」よりももっと積極的な健康機能が期待できるとされている。だが、「スローカロリー」自体は、近年になって新たに発見されたものではない。玄米や大豆など、よくかんで食べるような伝統的な日本食は、そもそもスローカロリー。食事の際に野菜から食べたり、食物繊維が豊富な食材を食べたりすることも、消化吸収を穏やかにしてくれることは以前からわかっている。代表的なスローカロリーである「パラチノース」も、はちみつに含まれていて、天然にも存在している甘味だ。

パラチノースは、ショ糖(いわゆる砂糖)と比べて1/5の速度で消化吸収されるので血糖値が急上昇せず、下り方も緩やか。砂糖と混ぜて使っても効果を発揮できるので、砂糖とパラチノースを混ぜて使いやすくした「スローカロリーシュガー」が市販されている。

「パラチノースは、お砂糖生まれの糖質で、医療分野やスポーツ分野、ダイエット食品のほか、一般の食品や飲料など、すでに幅広く使われています。
スローカロリーシュガーは、普段のお砂糖と置き換えるだけで糖質スローオンになるので使いやすくなっています」。

●いざ、「スローオン」なスイーツ作りを実践
○フルーツ&シュガーのレシピでおいしい試食会

続いて、このスローカロリーシュガーを使ったフルーツのレシピを、新宿高野パーラー営業部のフルーツクチュリエ・森山登美男氏によるレクチャーで学んだ。

まず、登場したのはフルーツサンド。バナナ、キウイ、いちご、缶詰の黄桃、カットしたフルーツを、バター、生クリームを塗ったパンでサンドし、2時間ほど冷蔵庫で冷やしてからカットする。ついつい山盛りにしたくなる生クリームだが、あまり入れすぎないのがフルーツをおいしく味わうポイント。また、新宿高野ではバターは必ず有塩バターを使用しているので、バターを変えるとお店の味に近づけるかもしれない。

「中に入れるフルーツはお好みのものでよいですが、甘くない、すっぱいフルーツの方がいい。酸味がしっかりある方が、クリームの甘さとの相性がいいですね。
そのためにも、クリームはしっかり甘さを感じられる方がおいしく仕上がると思います。もし、甘くなりすぎてもフルーツの酸味が引き立ちますよ」。

フルーツサンドのほか、種を取ったすいかを袋に入れて手でつぶし、スローカロリーシュガーを加えてバットに開けて凍らせた涼やかなデザート「すいかのグラニテ」や、電子レンジでできてしまう、ヨーグルトドリンクにもぴったりな「すいかのディップ」など、手軽だけれども、しっかりと甘くておいしいレシピを試食しながら学んだ。フルーツサンドは、クリームの甘味とフルーツの酸味のバランスがよく、ゴロッと大きめにカットされたフルーツの食感も楽しい、甘味がべた付かず、すっきりとした後味なのが印象的だった。すいかのグラニテは、かき氷のようだけれどもすいかの食感も残っており、夏にぴったりの上品な味。すいかのディップは、パンケーキに添えたり、ミルクに混ぜたりといろいろな使い方ができそうだ。

「スローカロリーシュガーは甘さがさっぱりとしていて、今風のお砂糖。グラニュー糖と同じような感覚で使えると思います」。


森山さんがフルーツの変色対策にお勧めしているのが、新宿高野では「つけ汁」と呼んでいるシロップ。水500㏄とスローカロリーシュガー50gを中火にかけて溶かし、粗熱を取ったらアスコルビン酸(ビタミンC)をひとつまみ入れてかき混ぜて冷ましたもの。いわゆるコンポートのようだが、冷ましてから漬け込むのが新宿高野流だとか。

「フルーツに火が入ってしまうと味わいが変わってしまうので、必ず冷ましてから使っています。甘さを調整する場合は、漬け込むフルーツの糖度に合わせるとよいですよ」。

甘くておいしいフルーツデザートに舌鼓を打ちながら、糖質の大切さと「糖質スローオン」という新たな考え方をしっかりと体感できるパーティーとなった。

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