2016年7月26日 12:00
バナナじゃない!? ダイエットや生活習慣病予防に毎日食べたいフルーツは?
に分解され、血液中に吸収される。食後に血糖値が上昇すると、すい臓からインスリンが分泌され、通常、食後2時間程度で血糖値は元のレベルまで低下。しかし、インスリンの量が少なかったり、分泌されるタイミングが遅かったりすると、食後血糖値がすぐ下がらず、食後高血糖をきたすことがあるという。この食後高血糖は動脈硬化を進行させ、心血管疾患や脳卒中のリスクを高めるとされている。
西山教授は「食後高血糖を防ぐためには、血糖値を上げにくい食品を選ぶことが有用とされています」と話す。
血糖値の上昇度を示す1つの指標とされているのが、「GI(glycemic index: グリセミック・インデックス)」だ。その値が低いほど血糖値が上がりにくい食品であることを表しており、値が70以上は「高GI食品」、56~69は「中GI食品」、55以下は「低GI食品」にカテゴリーされる。そして、キウイフルーツは低GIに該当する。
「食品1食あたりの血糖値上昇への影響を比較した研究でも、キウイフルーツ100gは、パン30gや白米150g、バナナ120gなどと比べて、血糖値を上げにくい食品であることが明らかになっています」と西山教授。