2016年10月2日 10:43
健康オタクが逆効果に? 新型摂食障害「オルトレキシア」とは
「オルトレキシア」という病気をご存じだろうか。「健康」と信じる食べ物以外を受け付けられなくなる摂食障害のことで、美貌(びぼう)を誇るセレブやモデル、健康志向の人たちの間で増加しているという。
オーガニックフードやヴィーガン、断食などのナチュラル&ヘルシーなライフスタイルが支持され、毎日のようにSNSで拡散されていく今こそ、情報に流されず、その善しあしを見極める目を養うべき。オルトレキシアについての知識やその弊害を学ぶことで、正しい食事のバランス感覚を身につけるようにしよう。
オルトレキシアとは、健康的な食事以外を信じられなくなる新型の摂食障害のこと。不健康なものを摂取することに過剰な不安や恐怖心を抱き、制限を破ってしまうと罪悪感にさいなまれたり、嘔吐(おうと)したりしてしまうことも。
そうやって「健康によいものだけ」を食べ続けるようになり、その結果、ビタミンやミネラル、たんぱく質といった健康的な体に不可欠な栄養素が不足。さまざまな病気が引き起こされやすくなる。
一般的な摂食障害との大きな違いは、カロリーや量ではなく「質」に異常なまでに執着してしまうことにある。添加物やグルテン、糖質、遺伝子組み換え食品、動物性食材などは一切口にしないなど徹底的に制限し、極端な偏食になっていく。