ダイエットの味方! パーソナルトレーナーを利用するメリット・デメリット
●3カ月-8キロの減量に成功
こんにちは、トイアンナです。皆さんは「パーソナルトレーナー」ってご存じですか? 一言で説明するなら「体育の家庭教師」。ジムや自宅でマンツーマンのトレーニングをしてくれる心強い味方で、モデルさんたちの間でも人気ですよね。
今回はパーソナルトレーナーに3カ月前から指導を受け始めた私が、そのメリットとデメリットをご案内します。
○自己流ダイエットの失敗から依頼を決意
私はもともと体重が変動しやすく、太ったときは1カ月に-6kgと激しいダイエットを繰り返して調整してきました。1カ月で6kgも減らすなんて魔法のようですが、内実は「毎日5km走りながら、食事を800kcal/日へ制限」という極端なもの。確かに痩せるのですが、元の食事へ戻ればすぐ元に戻ってしまい、接待や飲み会であっさりとリバウンドしていました。
そして恐ろしいことに、この数年で15kgも太ってしまいました。
デスクワークで蓄積した脂肪に加え、トドメになったのは昨年のイギリス移住。送別会で35日連続飲み会を成し遂げた結果、気持ちは晴れやかに、体は"デブやか"に育ちました。恐る恐る体重計に乗ったら十の位が変わっとるやんけー!
飲み会を消化しきったところで自然と数キロは落とせたものの、15kg痩せなければ元の体には戻れない。さすがに自己流ダイエットに限界を感じ、ジムへ入会。しかし私はズボラなので、長続きせず1カ月で幽霊会員に……。
そんなタイミングで知ったのが「パーソナルトレーナー」の存在でした。
○パーソナルトレーナーと「脂肪撃退」
毎週パーソナルトレーナーが家に来てくれてみっちりしごかれ、宿題として出されるトレーニングをこなしつつ食事のチェックも受ける「脂肪撃退コース」が目に入りました。もうこれしかないと登録したのです。
私のトレーナーさんは優しい方で、「少しずつ頑張れば大丈夫」「昨日できなかったことが今日できたことを大事にしよう」と褒めてくれるんですが、彼女は50代前半の女性。私より何十歳も年上なのに、やすやすと目の前で腹筋やスクワットジャンプを見せてくれます。その目の前で、マネすらできない私のゴミクズっぷりときたら……。
あまりの失意と筋肉痛に「全然楽しくない、もうやめたい」とガチ泣きしたこともあります。それでも翌週にはトレーナーが来る。自分1人なら絶対に諦めていたシチュエーションでも「怒られるのが怖いから」と宿題をこなし、こんな結果を出せています。
■3カ月後の体の変化
体重-8kg
体脂肪率-7.7%
筋肉量+0.3kg
まるで怪しいダイエットグッズの体験談みたいな成果ですね……(笑)。筋肉量は増えていますから、減った-8kgはほぼ脂肪。
自分の体内にここまで脂肪があったことにドン引きです。
また最初はつらくても、3カ月を過ぎたあたりからできることが増えて筋トレが楽しくなってきます。最終目標の-15kgまで残り4カ月。今の気持ちは、とてもポジティブです。
●こんな人が向いている!
○メリットとデメリット
さて、ここからは実体験に基づくメリットとデメリットのご紹介です。
■メリット
健康的に痩せられる
運動で体を壊しにくい
褒められてやる気が出る
監視されているのでギブアップしにくい
運動と食事を管理してくれるパーソナルトレーナーがいれば、栄養失調や摂食障害のリスクを下げることができます。
私のような運動不足の人間が急に動くと膝や肘を壊しやすいのですが、故障しないよう負荷を少しずつ増やしてくれる上にフォルムを細かく指導してもらえるため、ほぼ故障なしで動けました。
さらに私の場合は飽きっぽいため、毎週プログラムを変えてもらっています。
個人の好みに合わせて運動をカスタマイズしてもらえるのも、長続きする秘けつかもしれません。
また、"頑張れば褒めてくれる&やらなければ怒られる"というシンプルな理由でダイエットを諦めにくくなります。私のように自分に甘いタイプや、学生時代に宿題はやったけどそれ以上は頑張らなかったタイプにオススメです。
■デメリット
費用が高い
家で器具を買う必要がある
不規則な生活の人は不向き
パーソナルトレーナーはプロの方が1対1でレッスンしてくれる都合上、どうしても費用は高くなります。私はイギリスで依頼していますが、1回90分で7,500円ほど。自宅への出張ではなくジムでの指導ならレッスン自体の料金は安くなりますが、その他にジムの会費がかかりますし、個人的には「泣いてもわめいても逃げられない」自宅セッションがオススメです。
自宅トレーニングを行う場合、家に縄跳びやダンベルなどの器具を準備する必要があります。これは必要ならその都度指導されますので、まずは動きやすい服装とヨガマットだけでも準備しておけば大丈夫。
最後に、パーソナルトレーナーは原則として予約制なので「今日いつ帰れるか分からない」ワークスタイルの人には不向きです。確実に時間をとれる休日に週1回など予約すると良いかもしれません。
ダイエットで信用できないのは、自分を太らせてきた自分自身。私のように短期ダイエットしか続けられない方は、誰かに指導してもらうスタイルが合っているはず。「脂肪吸引に比べれば安い」と割り切って、数カ月の肉体改造へ取り組んでみてはいかがでしょうか。
※本コラムは個人の体験や取材に基づくものであり、医療的な効果などを示唆・保証するものではありません
※画像は本文と関係ありません
○著者プロフィール: トイアンナ
外資系企業で約4年勤務。キャリアの一環としての消費者インタビューや、独自取材から500名以上のヒアリングを重ねる。アラサー男女の生き方を考えるブログ「トイアンナのぐだぐだ」は月間50万ページビューを記録。
現在もWebを中心に複数媒体でコラムを連載中。