「やせるおかず」を1週間食べ続けるダイエットに挑戦! その結果は?
●目指せ! 1週間で1kgの減量
1年で50kgもやせた料理研究家がいる――。ある日の昼下がりにふとそんな記事を見つけた私はこう思いました。
「それって本当……? 」
1年間は52週+数日なので、単純に割ると1週間に約1kgやせる計算になります。実際はそんな簡単な話ではないでしょうが、このレシピで生活したらどんな結果になるかが気になりますよね。気になりますよね!?
というわけで、やせるおかずが満載なレシピ本『浜内千波のやせるおかず』(学研プラス/920円・税別)を購入して、紹介されているレシピを1週間食べ続けたらどれだけ体重の変化があるのかを試してみました。
○「やせるおかずダイエット」のルール
まずはダイエット開始時の私のプロフィールと「やせるおかずダイエット」をするうえでのルールをご紹介します。
■著者データ
31歳 男性
身長185cm/体重87.4kg(やや太り気味)
■ダイエットルール
・毎日の食事は3回で、そのうち1食分のおかずを本に記載されているメニューに置き換える
この「やせるおかず」のパワーを純粋に計測するため、食事の回数はそのままで、1食分のおかずをこのレシピに置き換えるという方法で1週間過ごしてみました。いざ、チャレンジスタート!!
○ひき肉 de たこ焼き風
開始1日目。
この本をパラパラと眺めたときに最も気になった料理です。確かに小麦粉の代わりにひき肉を使えば糖質オフになる! ということでたこ焼きで作ってみました。
つなぎの小麦粉は少量ですが、刻んだオクラも入っているのでしっかりと丸い形になります。紅ショウガが入ることでまさにたこ焼き風味! しょうゆでさっぱりといただきました。
○マーボーなす
開始2日目。これはおいしいですね! うっかりご飯が進みすぎそうになりましたが、そこは我慢……。少量の酢を入れることでさっぱりとした味わいになりました。調味料も豆板醤・しょうゆ・砂糖・酢と、自宅にあるもので簡単にできるのが嬉しいですね。
○かぶのシーフードあんかけ
開始3日目。こちらのメニューの味つけはなんと、塩のみ! レシピを見たときは「これで味は足りるかな? 」と思ったのですが、食べてみてびっくり。塩だけでも全く問題ないというか、むしろこれが大正解のような優しい味わいでした。空前絶後のォォ~!! 超絶怒涛のシンプルさと旨さァァ~!! 素材の味を活かすということですねこれは……!!
●ご飯が進むおかずたちの誘惑
○豚こまと大根の重ね蒸し
開始4日目。こちらは、薄切りにした大根を鍋に敷きつめて、その上に豚肉を乗せてさらに大根をかぶせて蒸すという料理です。味つけは前日に引き続き、塩だけです。これまでの私だったら「塩だけで大丈夫か? 」という気持ちでしたが、ダイエット開始4日目の私なら自信を持って言えます。「大丈夫だ、問題ない」と。
食べてみると予想通り、大根に豚肉の旨みがしみ込んだ逸品となりました。調味料を少なくすることで、素材の味が引き出された感じです。ふむふむ。勉強になります。
○えびとかにかまのチリソース
開始5日目。レシピを見た瞬間、これは間違いなく好きな味だと思いました。そして作って食べてみた瞬間、自信は確信に変わりました。これはうまい。
かにかまがいい味出している! あやうくご飯をおかわりしそうになる手を押さえるのに必死でした。ここで食べたら、ダイエット企画が台無しになる……!!
○もやしとなすとひき肉のとろ煮
開始6日目。この料理の主役はなすでもひき肉でもなく、間違いなくもやしでした。誰が何と言おうともやしが主役でした! 一見、おかずのような料理ですが、もやしが入っていることによって食べごたえがあり、これだけでも十分満足できました。さぁ、残すところあと1日です。
●果たして「やせるおかず」の効果のほどは?
○さば缶と白菜の煮もの
開始7日目にしてダイエット最終日。こちらのメニューはさば缶を使うため、「調理は楽々、でも味はしっかり! 」といった一品です。それほど煮込まなくても、とろとろとした食感になり、いくらでも食べてしまえそうな気持ちになります。
しかし最終日にそんな愚行をしてしまっては、この1週間が台無しになってしまう……!!
○予想以上に減っている!
というわけで1週間を無事に終了。私も皆さんもお待ちかねの計測タイムです。ちょうど1週間前と同じ時間帯に体重計に乗りました。
おお、マイナス1.6kg! 予想以上に減っている!! ……と言っても、もともと私が太り気味なことと、最初は体重が落ちやすいということもあるでしょう。単純にこのまま毎週1kg減り続けるということはないでしょうが、実際に効果が出たのは間違いないです。
いろいろと作ってみて思ったのが、ヘルシーな食材を使っているのはもちろんですが、使う調味料が非常にシンプルだということでした。調味料が増えれば「隠れ塩分」も多くなり、体にはよくないですからね。シンプル・イズ・ザ・ベスト。
それに加えて、たんぱく質(肉or魚)100gと野菜200gで構成されているレシピなので、食べごたえもありますし、おかずにも主食にもできます。また、レシピだけではなく、「食前に水を飲む」「野菜を先に食べる」「途中で箸を置いてゆっくり食べる」など、普段から早食いの自分にとってはハッとさせられるようなポイント解説もあり、こちらも参考になりました。
そんな感じで、ひとまず1週間は大成功! あとはこれが続くかどうか。とりあえずご褒美のビールを飲みながら、これからのことを考えます。イェェェ~!!!
○筆者プロフィール: キムケン
東京都内の会社に勤めている30代男性。旦那より稼ぎの良い妻の健康を守るため、日々料理を作っている。料理にまつわる四コマ漫画と、そのレシピ掲載したブログ「木村食堂」をほぼ毎日更新中。2016年10月に「うちメシ - ゆかいな我が家の漫画とレシピ」を上梓。