対人ストレスによって、ほおの皮脂分泌量が1.7倍にも増加することが判明
資生堂のスキンケアブランド「専科」はこのほど、「ストレス負荷時の肌生理に関する測定試験」の結果を明らかにした。同調査は2017年10~11月、30~40代の女性16名を対象に実施したもの。
試験では対象者に「初対面の人物との面接などによる精神ストレス」といった対人ストレスを与え、頬部の皮脂分泌量を専用測定器(Sebumeter)で測定した。その結果、対人ストレスがない場合の相対値は1.0であったが、対人ストレスがあった場合はおよそ皮脂量が1.7倍も高くなったことがわかったという。
また、2017年12月9日~10日に全国の20~59歳の働く女性488名を対象に実施した「現代女性の生活実態」では、普段、日常生活でストレスを感じているかという問いに対して、81.8%が「ストレスを感じる」と回答した。特に30代では、85.7%という高い割合となっている。
ストレスを感じている働く女性399名に、普段感じているストレスを解消するための手段を取れているか聞いたところ、53.4%と半数以上が「取れていない」と回答した。特にストレス解消の手段を取れていない年代は40代(67.1%)だった。
これらの試験・意識調査の結果から、働く女性の8割強はストレスによる皮脂の過剰な分泌により、肌がくすみやすい環境にあることがわかった。美容家の深澤亜希氏によると、皮脂は分泌されてから数時間経つと酸化して過酸化脂質に変わるとのこと。
この過酸化脂質は肌のくすみの原因になる可能性があるが、くすみを隠すためにメイクを重ねると、皮脂とメイクが混ざり、酸化によるくすみのリスクはさらに高まるという。深澤氏は「帰宅後のクレンジングの際は、くすみの要因にもつながる皮脂や汚れを取り除くクレンジング化粧品でメイクや汚れを落とすことがおすすめ」とコメントしている。
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