女性が最も「ストレスオフ」な県は?
メディプラスとメディプラス研究所はこのほど、2018年版・女性の「ストレスオフ県ランキング」を発表。同調査は3月7日~17日、全国の20~69歳の男女各7万人を対象に実施したもの。
「ストレスオフ」とは、ストレスがキャパシティを超過し、心身に蓄積することで起こる疲労状態「ストレス性疲労」をオフすることを指す。
メディプラス研究所では、可視化しにくいストレスを見える化するための調査「ココロの体力測定」(ストレス指数チェック)を実施している。今回のストレスオフ指数算出方法においては、厚生労働省実施の「ストレスチェック制度」身体状態(B項目)をもとにした。
集計したデータから、全国平均を100として、高ストレス(77点以上の合計)と低ストレス(39点以下)のそれぞれ各県の%表示(ストレスチェック指数)を作成。各県の低ストレス%から高ストレス%を引き、数値が高いほど「ストレスオフ県」としている。
その結果、ストレスオフ県の1位は「愛媛県」(ストレスオフ指数50.1)、2位は「静岡県」(同41.8)、3位は「佐賀県」(同39.8)となった。
愛媛県は前回に引き続き1位で、2連覇となった。ストレスオフ指数は、昨年の51.3からは若干低下したが、2位と10ポイント近く差をつけている。2位の静岡県は昨年11位から、第3位の佐賀県は昨年8位からの大きくランクアップした。また、6位の熊本県(昨年33位)、8位の「滋賀県」(昨年39位)も、順位を大きく上げている。
メディプラス研究所では「ココロの体力測定」の結果を独自の4つの「ライフバランス」に分類。偏差値化して全国平均を50とし、愛媛女性のストレス状況を総合的に分析した。
その結果、愛媛県の女性は、人間関係の不安や社会での孤独感などの「ソーシャルライフバランス」と、地域や家族間での過ごしやすさの項目である「ローカルライフバランス」のストレスオフ度が1位だった。特に日々の生活環境や気候、災害が少ない環境など、地域に対する満足度が高い傾向にあるという。
職場の人間関係や通勤時間などのストレスも、全国平均と大きな差があった。全国平均と比べると、愛媛女性がストレスオフできている上位10位には「職場への通勤時間ストレスが少ない」「職場の上司との人間関係」「子どもの教育関係」の項目があげられている。また、メディプラス研究所が共同研究を行っているWINフロンティアのストレスチェックアプリ「COCOLOLO(ココロ炉)」の自律神経のビックデータを見ても、愛媛県は56.3%と最も交感神経が低く、リラックス傾向であることがわかった。
交感神経機能は、温暖な気候や都会に比べて自然が多い地域の方が抑制される傾向にある。愛媛県がその条件に合致していることが、第1位の要因のひとつである可能性が考えられるという。
※都道府県ランキングは、各県1,000サンプル以上を確保し、人口比率(都道府県、年代、有職割合)でウエイト修正し算出
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