止まった人生を動かしたメイクレッスン。美の余白は無限に続くのだ
■毎日鏡を見ていたはずなのにおかしいなあ……
幼いころから自分の顔面に関してはズボラというか諦め半分というか、目・鼻・口が所定の位置にあればそれで充分、みたいな考え方をしており(極端!)、美を追求することにあまり興味がなかったのだが、アラフォーになってから急にメイクをがんばりだした。
きっかけは非常にベタだが「お肌の衰え」である。「こんなところにこんなのあったっけ!?」というシミとシワがあちこちに……毎日鏡を見ていたはずなのにおかしいなあ(ちゃんと見てなかったんでしょうね)。
20代の頃は、日焼け止めを塗ってお粉の一発もはたいておけばなんとなく「整えた」感じになっていたが、あの適当さはわたしが若かったから許されていただけらしい。40代となった今、そんな手ぬるいことではお肌のアラを隠せなくなっている。シミやシワもそうだけれど、全体的に血色が悪いし、顔の形も重力に負けつつあるのか以前より縦に伸びたような……。
■時代遅れなメイクでは、顔面のマイナス成長を止められない
とにかく、顔面のマイナス成長が止まらない。いくら自分の顔面に興味がないとは言え、着実に老けていくのをただ黙って見ていられるほど豪胆な人間ではなかったようだ。