自分のツラだけを気にするのは、もうやめだ。美しさより、余韻を大切にしたい
私がモデルをはじめたのは、10代のころ。「ビューティーモデル」というカテゴリで、青文字系雑誌のヘアやメイクのページに出ていました。
コンプレックスだったのは、子どものころからあるそばかす。「ビューティーモデルなのにそばかすがあるなんて!」と揶揄されたり、知らないあいだに写真を修整されたりしたこともあります。「コケティッシュだね」と褒めてくれる人もいたけれど、陶器のような肌にレタッチされた自分の写真を見たら、やっぱり落ち込みました。
当時は、多くの人が求める一般的な「かわいい」に、執着していたんだと思います。
専属モデルが活躍していた時代に、どこの雑誌にも所属していなかった自分が、不安だったせいもあるかもしれません。今日は撮影に呼んでもらえたけれど、明日は?受け身でいることしかできず、いつもどこか不安定でした。
だけど、若い肌はとてもきれいで。一日に5回くらいメイクとオフを繰り返すような過酷な日々でも、当たり前のスキンケアさえしていれば、いつも美しくいられたんです。
■誰かの「かわいい」にとらわれないで。自分の良さを活かしていこう
その延長でなんとかなっていたのが20代なら、なんとかならなくなってきたのが30代。