「両顎手術」はとにかく辛いけれど、理想の横顔と自信をくれた
「血液の調達をおこなうので、その間に鉄剤を飲んで血を増やしてください」と伝えられ、手術日は1週間延期となった。
一度帰国し、1週間後にふたたび渡韓。最後のカウンセリングをおこない、いざ手術となった。
■実際の手術の記憶
全身麻酔をするため、手術の12時間前からは絶食しなければならない。当時大好物だったフルーツグラノーラと、次にいつ食べられるかわからないと思ったグミを爆食いし、絶食に備えた。
手術当日。泊まっていたゲストハウスから病院に移動し、手術着に着替え手術室へ。初めての大手術はとにかく心細く、骨を切られるのも全身麻酔も怖くて、口から心臓が飛び出そうだった。
通訳のお姉さんが、大丈夫ですよーとずっと手を握っていてくれたので少し安心した。
手術室に入る前は、テレビで見るようなミストの消毒室を通った。手術台に寝かされ、めちゃくちゃ重いビニールの布団のようなものをかけられてから、しばらく待たされる。手術室は寒く、緊張しすぎて死にそうだったので、どうか早く始まってくれ……と思いながら20分くらいは経っただろうか?
看護師さんが私の腕に点滴を刺し、「だんだん眠くなってきます」と言った。同時に、全身に冷たい液体がスーッと入っていくのがわかって、ウワ怖っ、と思った瞬間に意識がなくなった。