ランジェリーの仕事からいったん離れ、モヤモヤしていた私。
そんな中、他の食品輸入会社の社長から声をかけられる。関西方面の会社だったので、東京支店の立ち上げと営業、広報の仕事をやることになった。
当時の私は、自分を救ってくれた会社で恩返しがしたいと思っていたはずなのに、それは成し遂げられなかった。ランジェリーの仕事に戻れないのであれば、いっそのこと転職して、食品業界でキャリアを積むか……。またキャリアを買われて声をかけられたことがうれしかったこともあり、転職を決めたのだ。
その会社ではそれなりに大手の会社との新規取引や営業実績も残せたし、イランや韓国、沖縄など出張もあちこち行かせてもらった。
■「ランジェリーの仕事がしたい……」思いが募る日々
その頃には給料もだいぶ上がっていたし、自由にやらせてもらえて、本当にありがたい環境だった。
しかし、そうなればなるほど、なぜか日に日にランジェリーへの想いが募っていった。ランジェリーの仕事がしたい……。口に出してはいけないとわかっていながらも、心の中でずっと叫び続けて切ない想いを感じていた。それを忘れるために食品業界の仕事をこなしていたけれど。