日本人の便の量がどんどん少なくなっている……。
戦前には400グラムあったものが、今や150グラムから200グラムと言われています。皆様は200グラムありますか?
■うんちの量が体のサイン
便の中身は約半分が水分、腸内細菌の死骸20%、腸壁細胞の死骸20%、残りが食べ物のカスです。だから、うんちの量が少ない人ほど腸内細菌も少なく、腸内粘膜の新陳代謝が悪いということになります。
このような便の量では、腸内でアミノ酸分解とビタミンの合成が上手くいかず、セロトニンの前駆物質トリプトファンを脳に送ることができなくなってしまいます。
■セロトニンこそ女性に必要不可欠なホルモン
セロトニンは「幸せホルモン」といわれるほど、情緒の安定や心のバランスを左右するホルモンです。
鬱病の患者さんは脳内のセロトニン量が不足しているといわれます。実際に便秘傾向で腸内は悪玉菌優性のため、うんちがとても臭いのです。もしも便秘や少ない便が原因で気持ちが落ち込んでしまっているとしたら、それはとてももったいないことです。
■うんちが少ないと、食べる量が少なくても太りやすい体に
また、うんちの量と肥満にも密接な関係があります。