あなたの生き方、性格はそのまま顔に出る
昔、久々に学生時代の友人に会ったとき。「久しぶりー!」と声をかけられても、誰だか全然わからなかったことがあります。
「このイベントに参加しそうな私の知り合いって……?」と考えて、やっと「ああ、あの子か!」とわかったのですが、明らかに私を知っている風に話しかけてくる相手に、しばらくの間、ひやひやしながら話を合わせたのを覚えています。
10年ぶりくらいだったから、彼女だとわからなかったのかと思いきや、私が気づかなかった理由はそうではありませんでした。
10年も経っていれば、老けたり、太ったり、痩せたり、髪型がガラッと変わったりしてわからない、というのはよくあること。なかには、「お直し」をしたから顔が違っている、という人もいるかもしれません。しかし、彼女の場合は、昔と同じ体形で、髪型も昔とほぼ一緒、そこまで老けたなあという印象もなかったのに、それでも気づかなかった理由――。
それは、彼女の「顔つき」が変わっていたから。
本当に失礼な話ですが、彼女だと気づいたときに私が真っ先に思ったことは、
「なんか、顔、変になってる!」
老けた、やつれた、整形した、そういうことではなく、何か言いようのない違和感のようなものを感じたのです。確実に以前とは違うけれど、「じゃあ、どこが違うのか?」と言われるとうまく説明できない、おかしな変化。それは、今までの生き様がそのまま顔に出てしまったかのような。今まで積み上げてきたカルマが顔を作っているかのような。
もちろん、彼女は悪人などではなく、むしろ私以上に至極真っ当な生活を送っているため、悪行をはたらいたから悪人面になったとか、そういう話ではありません。ただ、昔、よく顔を合わせていたときのことを思い返すと、ある点においてはものすごく自分本位になったりと、少し変わったところもあり、当時は「悪い人ではないけれど、ちょっと付き合いづらいな」と感じていたこともあります。
その「ちょっと変わったところ」が、10年分蓄積されて顔つきに現れてしまった、というのが、彼女の変化を説明するのに、一番しっくりくる理由ではないかと思います。
彼女に限らず、ある程度の年齢の人に対して、顔を見ればなんとなくその人の性格が想像できる、ということは、皆さんも経験しているのではないでしょうか?
私も、サロンでお客様のBefore・Afterの写真を撮っていて、やはり顔つきと性格の傾向というものを感じます。
目元が優しそうな人は、話してみたらやはり穏やかな人だったり、意志が強そうな目の人は、予想通り強かったり、逆に目の奥が怖い人には、朗らかな人なんていないし、口がへの字の人に「あの人、いつも感じがいいよね」と言われる人はいないのです。
もちろん、万人がそうだということではなく、性格は顔に出る傾向がある、ということです。そして、こういうときに「全員がそういうわけじゃない! 顔で決めつけるな!」と言ってくる人もいると思いますが、その人は「そういうことを言いそうな顔」をしているのでしょう、きっと。
ココ・シャネルが遺した名言「20歳の顔は自然からの贈り物。50歳の顔はあなた自身の功績」は、まさにその通りであり、過去の「業」が自分の顔を形づくっているのは確実。因果応報ではないですが、いい生き方・考え方をしてきた人はいい顔つきが、必ずしもいいとはいえない生き方・考え方の人には、それ相応の顔つきがもたらされるのでしょう。
だから「あれ? この人って……?」と、なんとなくイヤな感じがした場合は、極力距離を置くようにするとか、「人を見た目で判断するなんてよくない」なんて思わず、自分の感覚に従って行動した方が無難です。
また、そのジャッジは自分にも下されている、と肝に銘じて、自分の普段の顔つきを意識することも必要。
今、これを読んでいるこの瞬間、あなたはどんな顔をしていますか?
※ この記事は2017年8月18日に公開されたものです。
「このイベントに参加しそうな私の知り合いって……?」と考えて、やっと「ああ、あの子か!」とわかったのですが、明らかに私を知っている風に話しかけてくる相手に、しばらくの間、ひやひやしながら話を合わせたのを覚えています。
10年ぶりくらいだったから、彼女だとわからなかったのかと思いきや、私が気づかなかった理由はそうではありませんでした。
10年も経っていれば、老けたり、太ったり、痩せたり、髪型がガラッと変わったりしてわからない、というのはよくあること。なかには、「お直し」をしたから顔が違っている、という人もいるかもしれません。しかし、彼女の場合は、昔と同じ体形で、髪型も昔とほぼ一緒、そこまで老けたなあという印象もなかったのに、それでも気づかなかった理由――。
それは、彼女の「顔つき」が変わっていたから。
■「なんか、顔、変になってる!」
本当に失礼な話ですが、彼女だと気づいたときに私が真っ先に思ったことは、
「なんか、顔、変になってる!」
老けた、やつれた、整形した、そういうことではなく、何か言いようのない違和感のようなものを感じたのです。確実に以前とは違うけれど、「じゃあ、どこが違うのか?」と言われるとうまく説明できない、おかしな変化。それは、今までの生き様がそのまま顔に出てしまったかのような。今まで積み上げてきたカルマが顔を作っているかのような。
もちろん、彼女は悪人などではなく、むしろ私以上に至極真っ当な生活を送っているため、悪行をはたらいたから悪人面になったとか、そういう話ではありません。ただ、昔、よく顔を合わせていたときのことを思い返すと、ある点においてはものすごく自分本位になったりと、少し変わったところもあり、当時は「悪い人ではないけれど、ちょっと付き合いづらいな」と感じていたこともあります。
その「ちょっと変わったところ」が、10年分蓄積されて顔つきに現れてしまった、というのが、彼女の変化を説明するのに、一番しっくりくる理由ではないかと思います。
■生き方、性格は顔に出る
彼女に限らず、ある程度の年齢の人に対して、顔を見ればなんとなくその人の性格が想像できる、ということは、皆さんも経験しているのではないでしょうか?
私も、サロンでお客様のBefore・Afterの写真を撮っていて、やはり顔つきと性格の傾向というものを感じます。
目元が優しそうな人は、話してみたらやはり穏やかな人だったり、意志が強そうな目の人は、予想通り強かったり、逆に目の奥が怖い人には、朗らかな人なんていないし、口がへの字の人に「あの人、いつも感じがいいよね」と言われる人はいないのです。
もちろん、万人がそうだということではなく、性格は顔に出る傾向がある、ということです。そして、こういうときに「全員がそういうわけじゃない! 顔で決めつけるな!」と言ってくる人もいると思いますが、その人は「そういうことを言いそうな顔」をしているのでしょう、きっと。
■過去の「業」が自分の顔を形づくる
ココ・シャネルが遺した名言「20歳の顔は自然からの贈り物。50歳の顔はあなた自身の功績」は、まさにその通りであり、過去の「業」が自分の顔を形づくっているのは確実。因果応報ではないですが、いい生き方・考え方をしてきた人はいい顔つきが、必ずしもいいとはいえない生き方・考え方の人には、それ相応の顔つきがもたらされるのでしょう。
だから「あれ? この人って……?」と、なんとなくイヤな感じがした場合は、極力距離を置くようにするとか、「人を見た目で判断するなんてよくない」なんて思わず、自分の感覚に従って行動した方が無難です。
また、そのジャッジは自分にも下されている、と肝に銘じて、自分の普段の顔つきを意識することも必要。
今、これを読んでいるこの瞬間、あなたはどんな顔をしていますか?
※ この記事は2017年8月18日に公開されたものです。