多量の汗をかくと皮脂が水分の上に浮いてしまい、皮脂が目立ったり、ベタベタとした不快感を生じたりするので、そのせいで“汗=皮脂”という考え方が生まれたのでしょう。また、さらに言えば、皮脂がニキビの原因である、というのも正しくはありません。大人ニキビの原因は角質の乾燥、男性ホルモン過多による毛穴の収縮などが根本的な原因。
収縮した毛穴に角質層から剥がれ落ちた角栓が詰まることで発症します。そのため、乾燥肌になりやすい冬場に悪化するのがむしろ自然。夏よりも、むしろ冬場に悪化する”のが正しいといえます。思春期ニキビの場合は未成熟の小さな毛穴に角栓が詰まり、そこに皮脂が溜まることで悪化するため、皮脂コントロールも大切ですが、大人ニキビの場合には角質層の乾燥を避けること、すなわち保湿が基本的なケアの方向性になることを覚えておいてください。
背中ケア4.適切に保湿し、生活習慣を見直す
ニキビが炎症を起こしている、などの症状がなく、それほど重症化していないようなら、ビタミンC誘導体の入った美容液などを用いてケアするのもひとつの方法。
とはいっても、背中につけるのは大変! そんなときはお風呂からあがる際、洗面器にお湯を張った中に美容液を少量溶かし、キッチンペーパーに染み込ませ、マントを羽織るようにして、背中にペタッとパック。