その白髪、改善できるかも。白髪のメカニズムから知る、予防・改善方法
白髪は酵素「チロシナーゼ」の量や働きと深く関係
それではなぜ、白髪ができてしまうのでしょうか。
そもそも髪は作られてすぐの段階では白い毛です。髪が生えていく過程でメラニン色素が混ざることで、色がついて生えてきます。このメラニン色素を持たないまま生えてきた毛が、白髪と呼ばれるもの。
髪のメラニン色素は「メラノサイト」という、毛根付近にある細胞で作られています。ただ、メラニン色素が作られるには、メラノサイトがあるだけでは不十分で、「チロシナーゼ」といわれる酵素の働きが必要になります。
白髪の発生は、このチロシナーゼの量や働きに深く関係があるといわれています。
老化により、酵素「チロシナーゼ」は減少する
前述したメラニン色素を作るときに必要な酵素「チロシナーゼ」は、加齢とともに体内から減っていきます。そうなると、どれだけメラノサイト細胞が健康なままであったとしても、メラニン色素をスムーズに作り出せなくなってしまいます。最も一般的な老化による白髪はこのチロシナーゼが減少し、十分に働かないことで起こるものであり、いわゆる若白髪がある人は、主に他の原因があると考えられています。
■遺伝だけではない?白髪になってしまう原因
昔から、白髪は「遺伝するものだから仕方がない」