普通に生活していたら見逃してしまうようなコンディションの変化を知ることができるんです。
studio RADA
日舞もバレエも外からどう見えているか、ということを意識するんですね。「目を閉じて、普通に立ってみよう」と鏡の前に立つと、実はすごく首が前に出ていたりする。この姿勢はまずい、真っ直ぐなのはこのラインだ、とか、全身がどう見えるか、というのを意識できます。
藤間亜寿賀 お稽古場
日舞は実際のところ、とてもハードで、地味だけど内側の筋肉を使う。着物を着たときに衣紋を抜くので、いつも通りで立っていると、猫背に見えるんです。かなり後ろ重心で立っている、という意識になるんですけど、着物を着ているときはそれが普通なんです。お稽古が終わったあとは、その日1日胸も開いて、呼吸もしやすくて、首も伸びてスッキリ、という感覚になりやすいと思います。
■良姿勢で体を動かしやすくする
南インドで伝統舞踊を習ったことがあったんですけど、首をグッと上に引っ張る感覚は日舞もバレエも一緒。そのほうが効率よく体を動かせるし、姿勢が悪いほうが疲れます。
体って普段、丸まりやすいんですね。同じ面積のものを潰すと、ぷよっと出るのと一緒で。