それは、「日本人はみんなニオイがなくてすごく不思議。みんな、主張はないのか?」というもの。
香りは、その人の印象や雰囲気を決定づける重要な役割を果たします。私たちは日頃、「この人はこういう人なんだろうな」と、その人の外見や立ち振る舞い、言葉、肩書などから判断します。
そこに実は、「香り」の要素も大きく関わっているんです。そこまで気を配らないと成功や幸せを掴むために必要な自己表現の強さに欠ける、と断言しているのが、あのシャネルの言葉なのだと思います。
この連載を通して、香りを使いこなす術をお伝えしていきますので、香りを自分の味方につけていただけたら嬉しいです。
香りひとつで、まるで別人
さらに具体的に想像してみましょう。
「自分はこうありたい」、「人にこんなことを伝えたい」というものも、適切な香りをもってすれば、より効果的に印象づけることができるんです。
バリバリ仕事をこなすカッコいい女性を想像してください。例えば、『プラダを着た悪魔』でメリル・ストリープ演じるミランダ。人を圧倒する強さを持った女性でカッコいいですよね。
彼女からふんわりした甘さたっぷりの香りがしたらどうでしょう。