医師が実践する、アンチエイジングな食事術#2〜食材編
前回のコラム「医師が実践する、アンチエイジングな食事術」でもお伝えしたように、アンチエイジングにおける食事の基本は1)血糖を上げすぎない 、2)酸化を抑える、3)炎症を抑えるの3点です。
これを実現するために必要なのが、最近ブームになっている「糖質制限」という食事法。糖質の中には砂糖だけではなく、甘くないでんぷんも含まれるため、炭水化物も意識して摂りすぎないようにすることが必要です。
厳格に糖質を制限する「ケトン食」「ケトジェニックダイエット」では、血中に増える“ケトン体”と呼ばれる物質によるアンチエイジング効果も期待できる――と理論上は考えられるのですが、どこまで制限するのが一番良いかはまだ研究中の段階です。
まずは甘いものを控える、主食を半分くらいにしておかずを一品増やす、夕食時の炭水化物をやめるくらいから始めた方が無難です。
また、糖質制限ダイエットで失敗しがちなのは、糖質だけ抜いてたんぱく質と脂質を補わないケース。エネルギー不足になって倒れるので、「とりあえず甘いものと炭水化物をやめればいいんでしょ?」という考え方はやめて、脂質とたんぱく質もしっかり摂るようにしてください。