心身のメンテナンスに「精油」が向いている理由【三宅志穂】
19世紀に入ってからは、科学の進歩とともに、合成香料が製造できるようになってきます。
同時に天然香料の抽出方法も進化しました。これまで抽出できなかった成分が取り出せるようになったり、蒸留時の熱で壊れてしっていた成分を壊すことなく取り出す方法などが確立されました。より自然に近い、リラックスできる香りが得られるようになったのです。
天然香料(精油)のすばらしさ
精油は植物の花や葉、木部、果皮、樹皮、根、種子などに含まれる香り成分を抽出した天然のエッセンスです。香りを楽しむためだけではなく、ストレス緩和や抗菌作用など、さまざまな機能を持ち合わせています。
精油に含まれる成分数は少ないもので数百種類。この数百種類が混ざりあってひとつの自然の香りを創りあげています。
調香師が香水を作るために混ぜる香料の数は、多くても100種類前後であることを考えると、まさに自然の恵みです。
さらに、自然の香りは、数百種類の成分が混ざり合って見事に調和しているのです。自然の良い香りを嗅いで、香りが鼻に纏わりつく感覚があったり、頭が痛くなったり、不調を感じたことのある人はほぼいないのではないでしょうか?これが調和であり、自然の香りの素晴らしさです。