医師が教える、肌の調子を悪くする「ストレス」の和らげ方
■ストレスで肌の調子が悪くなる?
脳がストレスを感じると、ストレスを緩和するため、コルチゾールなどのいわゆるストレスホルモンが分泌されます。このようなホルモンは、交感神経を刺激して、体の外側にある細い血管をギュッと縮める働きがあります。
思わぬことがあってびっくりすると、「顔が真っ青になる」と表現しますが、これは急なストレスを感じて顔の下を走る細い血管が縮み、血液が皮膚まで届かなくなった状態を表しています。
つまり、ストレスがかかると血液のめぐりが悪くなり、肌に栄養と酸素が行き渡らなくなってしまうのです。どのようなストレスでも同じ反応が起こります。
血液のめぐりが悪くなると免疫力も低下するので、ニキビや吹き出物ができやすくなります。ストレスがすぐ収まれば大した問題はありませんが、長く続くストレスは肌荒れの原因になるというわけです。
ストレスが肌の調子を悪くするもうひとつの原因は、活性酸素という物質による「酸化」、いわゆる「体のサビ」です。
ストレスを感じると、活性酸素が多く作られます。この活性酸素は非常に強力な酸化力を持ち、肌のコラーゲンを傷つけ、シミやしわの原因となってしまいます。