ビューティ情報『脱・乾燥肌! 化粧水の使い方がキモになる「正しい保湿」をおさらい』

脱・乾燥肌! 化粧水の使い方がキモになる「正しい保湿」をおさらい

2018年2月16日 11:00
 

「保湿」はスキンケアのなかで、とても重要なお手入れのひとつ。「保湿なんて基本、もちろん完璧よ」という方もご注意を。実は、DRESS世代の多くは肌が乾燥しているのだとか。

しかも、乾燥の自覚がなく、自己流のお手入れによって悪化させている方も少なくないそう。今回は、皮膚科医の赤池智子先生に「正しい保湿」について教えていただきました。

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美肌の秘訣は肌表面のうるおい

スキンケアでは、肌の奥深くへのアプローチが大事だと思われがち。しかし、「皮膚にはバリア機能があるので、私たちが日々の基礎化粧品のお手入れでアプローチできるのは実はほぼ表皮のみ。きれいな肌を保つためには、表皮にいかにうるおいを与えるか、そして、いかに保持するかという表皮のコンディションが重要です」と赤池先生。

肌は大きく分けて、表面から表皮、真皮、皮下組織の3層から成ります。表皮は、肌のもっとも外側を覆い、水分の保持や紫外線、細菌などの微生物、その他いろいろな外からの影響を防ぐ非常に重要な役割(バリア機能)を果たします。水分を保持するために、セラミドや天然保湿因子とよばれる成分がこの表皮に存在します。

また表皮の一番奥にある基底細胞がだいたい45日程度のサイクルで生まれ変わり(ターンオーバー)、最終的には垢(角層)となり、はがれ落ちます。

真皮は皮膚を支える土台とイメージしてみてください。家でいう骨組のような支持組織として重要で、肌のハリや弾力はこの真皮の状態が大きく影響します。コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などは真皮で作られます。

「表皮の乱れはざらつきや透明感、手触りなど肌のコンディションに大きく影響します。しっかりとうるおいを保つことによって、美しい肌を維持できますよ」(赤池先生、以下同)

肌はからだの健康を映す鏡!乾燥でアレルギーの原因になることも

乾燥トラブルと聞くと、肌への影響が気になるかもしれませんが、なんと健康にも悪影響を与えることがあるようです。

皮膚が乾燥してカサカサになったり、かきむしった状態になっていると、バリア機能が低下してばい菌などの異物が外部から侵入しやすくなります。

化粧品やコットンなどを使用して赤みやかゆみが起こりやすい方は、刺激となっているものの使用は中止しましょう。化粧水をつけるときのパッティングなどで刺激を与えるのは控えてください。

また、花粉やハウスダストなど、私たちにアレルギーを起こす原因となるアレルゲンが、表皮に存在している免疫を担うランゲルハンス細胞に反応します。そして皮膚からの経路で感作された「経皮感作」という状態になるのだそうです。

アトピーの方にいろいろな食べ物のアレルギーが多いのも、元々のアレルギー体質に加え、このような皮膚からの経路で感作されてしまうからなのですね。

「最近はアトピーのガイドラインでも、保湿の重要性が明記されています。また、冬は乾燥によって湿疹ができる『皮脂欠乏性湿疹』の患者さんも増えます」と赤池先生。

DRESS世代でも、おなか周りや太ももが粉を吹くほど乾燥し、強いかゆみを感じてかきむしってしまう方も多いようです。

保湿のカギは、「たっぷりの水分を与えること」と「過剰な皮脂を抑えること」

肌だけでなく健康を保つのにも重要な保湿。保湿と聞くと高級な保湿クリームをコスメカウンターですすめられたことがある人も多いのでは。しかし、そのカギとなるのは、化粧水だといいます。

「保湿は2ステップでイメージしてください。化粧水などの水分による保湿。そして、その水分を逃がさないようにするクリームなど油分を含んだものによる保湿。

肌をきれいに保つには、水分をたっぷりと与えてそれを閉じ込めて、皮脂腺から脂が過剰に出ないようにバランスを保つことが大切です。しかし、最初のステップである水分による保湿が圧倒的に足りていない人が多いように感じます。一方、クリームなどによる油分成分はつけすぎている方が多いです」

水分による保湿がしっかりとできていなければ、乾燥を補うために皮脂腺から皮脂が過剰に分泌されます。過剰な皮脂は酸化して毛穴を防ぐ原因になるため、水分をいかに補うかが保湿のポイントといえるわけです。

化粧水はたっぷりと与えるのが正解

化粧水を与えるときは、惜しみなくたっぷりと与えるのが正解だそう。与えすぎることに不安を感じる方もいるかもしれませんが、赤池先生によると「お風呂に入ったら長く入ってもふやけるだけで、水膨れになることはないように、皮膚から吸収できる水分の量は限られています」とのこと。

化粧水は安い高いという金額よりも、肌につけて赤くなったりかゆくなったりしないという自分の感覚、症状が大切。コットン派、手でつける派、それぞれいらっしゃると思いますが、医学的にはどちらが正解ということもないようです。これもご自身の好みの方法で構いません。

「頬に手の甲を当ててみて、吸いつくくらいまで与えるのが理想的。そこまで水分を与えたあと、クリームで蓋をするように優しく閉じ込めたらOKです」

私の皮膚、薄い?健康的な人はほとんど同じ厚み

「皮膚が薄いから赤みが出やすい」といった表現を聞いたことがある方も多いかもしれません。しかし、赤池先生によると、皮膚の厚みは健康な人ならほとんど同じくらいの厚みだそう。

背中は分厚く、目の周りは薄いというように、部位ごとの違いはありますが、病気でない限り、大きな差はなく皮膚の薄い厚いということは気にしなくてよいようです。

化粧品やコットンなどを使用して赤みやかゆみが起こりやすい方は、皮膚の厚みの関係ではなく、炎症が起こりやすい肌だといいます。刺激となっているものの使用は中止しましょう。化粧水をつけるときのパッティングなどで刺激を与えるのは控えてください。

肌タイプ別、正しい保湿のポイント

赤池先生監修の「DRESSな女の『真の肌質』チェックリスト」でもお伝えしたように、DRESS世代の肌は、大きく分けて以下の3タイプに分けられます。

・極度乾燥肌タイプ
・乾燥脂混合肌タイプ(極度乾燥肌タイプが、脂が出て悪さを始めているタイプ)
・普通肌タイプ(問題ない肌)

「DRESS世代に多いのは、極度乾燥肌タイプと乾燥脂混合肌タイプ。つまり、とても多くの方が乾燥しているということです」

いずれのタイプも基本的なお手入れは同じで、化粧水でたっぷりと水分を与えて乳液やクリームで閉じ込めればOKですが、肌タイプごとに注意したいポイントがあります。ここでは、それぞれのポイントを見てみましょう。

「極度乾燥肌タイプ」は保湿のステップ1、水分の保湿を増やしてみる

極度乾燥肌タイプの方は、化粧水の使用量が足りていない可能性が。化粧水をもっとたっぷりいつもより増やしてみてください。時間のない方には、パックシートの使用もおすすめです。

「高い化粧品だと、つい量を控えめにしてしまうかもしれません。ですが、足りていなければ、つけていないのと同じことです。無理なく買えて継続できるものをたっぷりと使いましょう」

「乾燥脂混合肌タイプ」は脂を取るケアをやめてみる

乾燥脂混合肌タイプの方は、額や鼻などに皮脂が出やすいかもしれませんが、乾燥がベースにあるといいます。DRESS世代の過剰な皮脂は、水分不足、不規則な生活などストレス、自律神経の乱れによって分泌されているようです。

「テカリや化粧崩れにお悩みかもしれませんが、皮脂を取るケアをやめてみてください。スクラブや洗浄力の強い洗顔料、あぶらとり紙などをやめて、オイリーだなと気になるところにも、まずは水分をたっぷりと与えてあげてみましょう。乳液やクリームは上からラップするような気持ちで、手のひら全体にまんべんなく伸びる量をやさしく上からつけるイメージです」

肌は生きてきた年数の分だけ紫外線などの影響やこれまでのお手入れが積み重ねられて今の状態になっているため、1〜2週間などすぐには変化は見られないそう。3カ月、6カ月、1年と長いスパンを見据えてゆったりとした気持ちで楽しんでじっくりと変えていきたいですね。

「普通肌タイプ」は今のお手入れを継続して

普通肌タイプの方は、現在のお手入れが合っているという証。問題がなければ、そのままのスキンケアを継続してください。

「この保湿ケアがしっかりとできた上で大切なのがUVケアです。たるみやシミの原因となる紫外線から肌を守ってあげてください」

皮膚科医が実際にしている保湿ケアとは……?

最後に、赤池先生が実際にしているお手入れを聞いてみたところ、シートパックを愛用しているとのことです。

「お手入れは毎日のこと。無理なく継続できるというケアを続けることが大切です。あまり時間をかけられないことも多いのでまずは、お風呂上がりにサラッとしたタイプのシートパックを5〜10分くらい、水分を補う化粧水感覚で使用します。ビタミンC配合のものなどが多いです。

その後は乳液を五百円玉くらいの量を手に取り、手のひら全体に伸ばし、優しくそっと手のひらで顔を包み込むようにゆっくり乗せます。顔全体を乳液でラップするようなイメージですね。乾燥が強いときは、化粧水の前に導入美容液を取り入れたり、乳液の後にオイル成分を使うこともあります」

シートパックは貼っている間に別の用事ができるため、時間を有効に使えるようです。筆者も今夜は早速シートパックを使い、たっぷりと保湿をしてみたいと思います。

「保湿は大事」とわかっていたつもりでしたが、肌のメカニズムを知るとその重要性をより強く実感できた方は多いのではないでしょうか。大切なのは、無理なく楽しく続けること。気兼ねなく買える化粧品をたっぷりと使い、いきいきとうるおいに満ちた肌をキープしたいですね。

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監修/赤池智子医師、内科/皮膚科医。内科認定医。2006年準ミス日本。 患者の視点に立った医療を行うことを何よりも大切にし、論文執筆、学会発表と共に日常診療を第一に行っている。 2006年準ミス日本の経歴も生かし、女性ならではの視点から正しい医療知識に基づいた女性の病気、健康、美容に関する情報も発信し定評がある。

Text/古賀令奈

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