年々増えてくる物忘れ。しかし、認知症になる前ならば治せます。今回は物忘れが気になったときに、積極的に摂りたいビタミンB群についてご紹介します。
ビタミンB群を意識する
ビタミンB群は私たちが生きるために必要な、非常に大事な栄養素。ビタミンB群にはB1、B2、ナイアシン、パントテン酸、B6、葉酸、ビオチン、B12の8種類があります。
その役割はさまざまですが、脳の老化に関連する働きとして重要なことのひとつが、「ホモシステインを分解する」というものです。「ホモシステイン」という言葉は、はじめて聞いた方がほとんどかもしれません。
ホモシステインとは、ひと言でいえば「悪玉化したアミノ酸」です。
ホモシステインが高いことと認知機能の低下は関連があることがわかっています。ホモシステインは、タンパク質が代謝されるとその過程で作られる物質。
ビタミンB群のうち、特に葉酸・B6・B12が十分にあると、美白効果のある「システイン」や抗酸化作用やデトックス効果のある「グルタチオン」など、アンチエイジングに役立つ物質に変わります。
一方、葉酸・B6・B12が不足してホモシステインが溜まると、動脈硬化をはじめ、がん・心筋梗塞・脳卒中・リウマチ・シミ・シワなど、さまざまな病気や老化症状の原因となります。