「ステロイドを使っても大丈夫?」と不安な人へ。ステロイドの働きを医師が解説
そのため、このホルモンは正常な体内では見事としかいいようがないくらい、うまく制御・コントロールされています。
ここまでのお話は伝わったでしょうか?
問題となるのは、このような働きをする「ステロイド」が薬として外から入ってきた場合、働きが過剰になったり、期待していた作用以外の私たちにとって有害な働き=副作用、を起こすということになりますが、このことについて次回以降説明していきますね。
徐々に理解が深まるとステロイドに対する漠然とした不安が、何が問題となり、何に気をつける必要があるのか、そして、何が実は巷で言われていることと違うのか、などわかってきて、皆さんにとって大切な知識になると思います。
Text/赤池智子
医師、内科/皮膚科医。アメリカ University of Washington皮膚科勤務。
患者の視点に立った医療を行うことを何よりも大切にし、論文執筆、学会発表と共に日常診療を第一に行っている。
2006年準ミス日本の経歴も生かし、女性ならではの視点から正しい医療知識に基づいた女性の病気、健康、美容に関する情報も発信し定評がある。
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