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ささくれケアにワセリンを。皮膚科医に聞いたシンプルな指先ケア法

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■見落としがちな「爪と指の隙間」の保湿


指先や爪まわりの保湿のために、ハンドクリームでこまめに保湿をしている方は多いでしょう。

もちろん、わたしもそのひとりです。お手洗いへ行った後など、水に触れたら必ず手元を保湿するようにし、ハンドクリーム自体も高保湿なものを厳選してたっぷり使用。しかし、それでも乾燥したりささくれたりしてしまうのは、「爪と指の隙間」にきちんと保湿が行き届いていないからでした。

かかりつけの皮膚科医がこう話していました。

「爪と指の隙間には指と爪をくっつけている『ハイポキニウム(爪下皮)』があります。ハイポキニウムは乾燥に弱いので、こまめな保湿ケアが重要。ここをしっかり保湿しておけば、爪のフチ全体に油分が行き届いてささくれも防げるうえ、細菌などにも強い健康な指先になります」

たしかに、爪の根本の「爪母(そうぼ)」のあたりは意識してよくクリームをすり込むようにしていましたが、指との隙間は完全に盲点でした。
後で詳しく調べてみると、ハイポキニウムは保湿を続けると育つことも発覚。この部分の保湿は爪まわりを健康に保つだけでなく、爪を縦長に伸ばし、指を細長くすらりと見せてくれることがわかりました。

■夜は固形の油分、昼は液体のオイルで保湿


その日に処方されたのは、なんと大量のワセリン。

「夜はすべての爪と指の隙間にワセリンを詰めてから寝てください。高保湿な油の塊で乾燥しやすい部分を埋め立ててしまえば、乾燥のしようもなく回復も早いですよ」という、合理的ながらも衝撃的な指導を受けました。

ワセリンのべたつきが気になる場合は、綿の手袋を使用すると良いそうです。実際、いつも通りに手全体をクリームで保湿した後に、爪ですくうようにして指先にワセリンを詰めて寝てみたところ、朝には爪まわりがしっとりと柔らかくなっていて感動しました。

医師いわく「日中の油分詰め保湿は努力目標」とのことでしたが、ハイポキニウムを育てたいこともあり、なるべくこまめに保湿するようにしています。


とはいえ、指先がワセリンまみれでは仕事も家事もできないので、べた付きにくい液体のオイルで保湿。オイルなら爪と指の隙間に1滴たらすだけで、爪のフチを伝って側面や根本の方まで広がってくれるので、よりしっかりささくれ予防ができている実感があります。

■面倒なささくれケアこそ、割高でも専用アイテムの力を借りて


このケアを始めて感じたのは、「単純だけれど、けっこう面倒くさい……」ということ。

わたしがズボラというのもありますが、手全体を保湿したうえで10本の指先すべてをまた保湿するというのは、日に何度も行う動作としてはなかなか手間がかかるのです。

そこで役に立ってくれているのが、爪まわり専用の保湿オイルです。先端が目薬のようになっているため、手を汚さずに直接保湿できるのはとても便利。プラスアルファのちょっと面倒なケアこそ、多少割高であっても専用アイテムの力を借りて習慣化するのは理にかなっていると感じています。

実際にわたしが使用しているのは、こちらのアイテムたちです。


■肌トラブルは、治すより予防する方がずっと簡単


にきびや乾燥による肌荒れ、シミやシワなどでも同様ですが、スキンケアはいつも、トラブルが起きてから元に戻すよりも予防する方がずっと簡単です。

指先も一度ひどいささくれやひび割れ、乾燥の慢性化に陥ってしまうと、回復させるのにはどうしても時間がかかるものです。乾燥が本格化する前にしっかりとした専用ケアを取り入れ、今年の冬こそは潤いあふれる指先で過ごしてみては。

Photo/Shutterstock

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