2014年11月12日 12:00|ウーマンエキサイト

「香りで思い出がよみがえる」ことの仕組みとは


香りの分子は鼻腔から入り、電気信号となって大脳辺縁系へダイレクトに伝達されます。大脳新皮質は経由しません。ちなみに大脳辺縁系は、本能的な活動や人の感情・行動、記憶の中枢となる部分です。
「香りで 思い出がよみがえる」ことの仕組みとは
アロマテラピーで気分や身体に変化が起こるのは、香りが大脳辺縁系に伝達した後、視床下部に伝わるからです。視床下部には、自律神経や内分泌系、免疫系を調整する器官があり、そこが心身に影響を与えているのです。

■香りが脳へ伝わるスピードは0.2秒以下人は香りをかぐと一瞬にして、心地よい(安全)もしくは 嫌い(危険)という判断をします。そのスピードは0.2秒以下。この数字から推測するに、生きていくうえで、嗅覚はとても大事な感覚といえますね。


それに、嗅覚は記憶を司る部分とされている海馬を経由して脳に伝わるので、香りをかぐことによって一瞬にして記憶に結びつくというのも納得です。

また、私たちが得る情報の多くは視覚によるもので、覚えたてはしっかりと記憶していますが、時間とともに薄れていってしまいます。しかし嗅覚による記憶、すなわち香りの記憶は、長いこと消えずに残るという研究結果もあるそうです。

先日、アニメ「サザエさん」をみていたら、「宅配便の匂いはふるさとのにおいだ」と三河屋のサブちゃんが言っている場面がありました。宅配便の中身だけでなく、親が書いた宛名の字や段ボールの中の懐かしい香りなど、そこには幸せな空気が入っているような気がして、テレビを見ながらなんだかほんわかした気持ちになりました。

我が子たちの思い出となる香りは何になるのでしょうか。いつかそんな香りの思い出をシェアできれば嬉しいですね。

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