連載記事:無人島に、何持っていく? プロが選ぶ “必要最低限コスメ”
山本浩未さん【無人島に、何持っていく? プロが選ぶ “必要最低限コスメ” Vol.11】
▼【白】IPSA クリエイティブコンシーラー
SPF25 PA+++ / 4.5g / 3,780円(税込)
「
【白】は、肌を明るく見せるための色です。ファンデーションでなくコンシーラーを選んだのは、コンシーラーならクマやクスミなどのよけいな“影”をカバーしながら、肌を明るく見せることもできるから。
肌の色に近いコンシーラーを選んで、私が提唱する“肌のキレイのみせどころ”にごく薄く伸ばせば、
ノーファンデでも明るい印象の肌がつくれますよ」
POINT:肌のキレイのみせどころとは?
頬のいちばん高いところを中心にした逆三角形のゾーン。クマができる位置の下にある骨の辺りから下の、頬の広い面です。
▼【黒】デジャヴュ ラッシュノックアウト エクストラボリュームa
全1色/ダイナマイトブラック 1,620円(税込)
「
【黒】は、顔の印象を引き締めるための色。マスカラは、しっかり塗ればアイライナー効果もあります。まつ毛は、顔の中の唯一の三次元立体パーツ。黒をちゃんと使ってアイメイクすることで、立体感を作れます。
デジャヴのマスカラは、重ね塗りしても重たくならず、自然な印象に仕上がるので、私は
ボリュームタイプをしっかりつけます。落ちにくいのも魅力。こまめに手直しできない環境のときは、仕事でもプライベートでも、このマスカラです」
▼【赤】キャンメイク リップ&チーク ジェル ストロベリームース
SPF24 PA+ / 全6色 / 各648円(税込)
「
【赤】はイキイキ見せるために使います。このジェルは、リップとチークの両方に使えるのはもちろん、伸びがよく、ほどよい色づきで使い勝手がいいので、プライベートでも愛用しているコスメのひとつです。
ジェルや練りチークは難しいとの声をよく聞きますが、『チークを塗る』と思わないで、『頬にあるはずの血色を引き出す』とイメージしてみるといいですよ。
自然な血色チークをつくるには、
サンドイッチメイクがおすすめ。チークをメイクの一番上に乗せるのではなく、化粧下地やBBクリームを塗った上にチークを乗せ、その上からフェイスパウダーでサンドイッチ。こうすることで、
チークが肌の下からにじみ出たような、血色のよい肌に見せることができます。
つける位置は、ニコッと笑ったときの、頬の一番高いところを中心に楕円(だえん)にぼかせばOK。丸顔さんは少し斜め上に向かって長めの楕円(だえん)に、面長さんは真横に楕円(だえん)にぼかせば、より顔立ちがバランスよく仕上がります」
正直、数々のハイブランドとお仕事をされている山本さんから、プチプラコスメもおすすめいただけるなんて、うれしいけれど少しビックリしました。
「
プチプラって、ニッチにこだわって作られているものが多いから、その点に関してとても優秀なの。“色が落ちない”とか、“ボリューム出す”とか。一方で、繊細な色や質感のニュアンスや細やかさ、カラーの組み合わせ、アイテムとしてのヴィジュアルの美しさ、ワクワクさせてくれる仕掛けは、ハイブランドが秀逸です。使えるお得なアイテム、持ってると楽しくなるアイテムと、ハイブランドを自分なりに組み合わせてメイクのモチベーションをあげれば、さらにきれいを楽しめますよ」
と山本さん。「棒もの」(マスカラ、アイライナー、アイブロウ、リップライナーなど)はプチプラを積極的に使い、ファンデーションやチーク、フェイスカラーなど、使う面積が広く、微妙なニュアンス(色味や光の反射など)が仕上がりを左右するものは、仕上がり満足度で選ぶそうです。
最後に、働くママさんへのメイクアップアドバイスをいただきました。
「子育てと仕事の忙しさで、メイクが二の次になってしまい、そんな自分を責めてしまうママさんも多いと聞きます。メイクはそもそも、
足りないところをちょっと足して整えるのもの。
なにもしなくてもキレイなら、しなくてもいいくらいです。
大人になると、若い頃にはあった血色やハリが少なくなり、なんだか疲れた人に見えちゃう。
そんなちょっと減ってきたところを補って、元気を取り戻す! そんな気持ちなら、必要最低限のメイクがちょうどいい! 自信もってください!
実際、ふだんはそれでじゅうぶんなんですよね。それで行き着いたのが、“白・黒・赤メイク” 。基本はこの3色で“整え”て、スペシャルなときだけカラーやアイテムを足して“飾る”。私はこんなふうに、メイクを楽しんでいます」
・IPSA
http://www.ipsa.co.jp/
・dejavu
http://www.dejavu-net.jp/
・CANMAKE
http://www.canmake.com/
(取材:
力武亜矢)
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