最近入浴中に流れる抜け毛の量が増えた、出産後に髪の毛が薄くなった気がする、髪の毛の様子がなんだか今までと違う! と感じてはいませんか?
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髪の毛は環境や身心の影響を過分に受けやすく、ライフステージが劇的に変化することの多い30代も抜け毛対策のヘアケアに気を配っておきたいところ。加齢による抜け毛トラブルを最小限に抑えるべく、事前のお手入れによって健康な髪を維持しましょう。
薄毛が手遅れになる前に、今からできるデイリーケアをお伝えします。
ヘアケア&カラー専門店Care & Color Lounge Ageオーナー今井さんに女性の薄毛トラブルについて伺う。
薄毛は遺伝? それとも怠惰な生活? 女性の薄毛の原因とは
■一番の原因は「毛穴の酸化」?
抜け毛や薄毛の原因は一般的に、生活習慣やストレス、遺伝…といったさまざまな要因があり、それらが複合的に起因しているといわれています。さらに女性の場合、それらに加えて産後や授乳によるホルモンバランスの乱れも。
多様な要因の中でも最も悪影響を及ぼしているのは、脂や埃などの汚れの固着――つまり「酸化」です。
そして、そんな物理的な原因である毛穴の酸化を防ぎ、髪の毛の生える環境の頭皮を健康な状態に導くことで、そこから生える髪の毛も健やかに保たれ、薄毛になる可能性を減らすことができます。
また特に春先の時分は、花粉や黄砂による汚れ、空気の乾燥による皮脂分泌の活発化で、まさに、毛穴の酸化対策を始めるのにうってつけの時期といえるでしょう。
左は健康な地肌。白く透明感があり、毛髪が根本からまっすぐに生えている。右は毛穴が酸化した地肌。
毛穴に脂汚れが詰まり、毛が細くなっている。
■「酸化」を防ぐには
酸化をさせないためには、もちろん生活習慣や摂取する食べ物を変えて体内から改善を図ったり、ヘアケア商品にトライすることも効果的ですが、それよりも重要なのは、酸化の素となる「皮脂」や「汚れ」が頭皮にとどまらないようにすること。
邪魔だから、時間がないからと、つい髪は結わいたままにしていたり、髪が長くて洗髪が面倒とシャンプーは数日置き……なんてこと、していませんか?
どれも、地肌の風通しが悪くなって蒸れるうえ、埃や脂を溜め込んだままにしてしまい、酸化を促進させてしまいます。
しかも結わくと強く毛が引っ張られるため、その負荷に弱った髪が耐えきれず、抜けたり切れたりしまうことも……。
大事なのは、毎日しっかり洗い流して頭皮を清潔に整えておくこと、これにつきます。薄毛を回避するには、毎日のシャンプーを心がけることがベストな対策です。
自分のことは後回しになりがちな、忙しい女性のために開発された100%天然由来シャンプー。きめ細やかな泡で、髪の毛や頭皮にたまった1日の汚れをすっきりと洗い流し、リンスなしでも指通りがよくなる髪へ導きます。
洗浄だけでなく、頭皮環境の改善と育毛をサポートする植物由来成分を配合していることから、洗いながら育毛ができるスカルプシャンプー。無添化かつアミノ酸系の処方で、究極にまで頭皮にやさしい仕様になっています。
むずかしいテクニック不要! シャンプーの“正しい”洗い方
とはいえ、ただやみくもにシャンプーをすればいい、というものでもありません。デリケートな頭皮をいたわりつつ、しっかりと汚れを洗い流す、効果的なシャンプー方法のポイントは3つ。
「2回洗い」「置く」「しっかり流す」この3点を抑えておけばバッチリです。
■シャンプーは2回
1回目は髪に付着した汚れを落とすことが目的。シャンプー剤を泡立て、両手の指の腹で頭皮をマッサージするように全体を洗います。
汚れを落とそうとゴシゴシこすったりするのはNG。頭皮は意外とデリケートなのです。マッサージは、指の腹で泡を頭皮に押し込むようなイメージで軽く圧をかける、といった具合です。
■2回目は置く
2回目は頭皮の洗浄をメインに。シャンプー剤をつけて全体を軽くもみ、泡で包んだのち、毛穴まで洗浄成分を行き渡らせるために約3分間そのまま放置します。
泡で包む際、頭頂部から後頭部にかけたエリアには、より泡が入るよう念入りにマッサージすると◎。
ここは男女問わず脂の分泌が盛んなため、毛穴が詰まりやすいので注意しましょう。その間にボディケアをすると時短になります。
■しっかり流しきる
2回目のシャンプーが終わったら、シャワーをホルダーにセットして、両手で全体をくまなくすすぎます。ついシャワーヘッドを持ちながらやりがちですが、片手ではムラが出てしまうため、くれぐれも両手で。せっかく綺麗にした頭皮にシャンプーかすを残さないよう、しっかりすっきり洗い上げましょう。
頭皮の環境が整えば、そのあとに導入する育毛剤等のエッセンスもより浸透していき、より高い効果が期待できます。
※正しいシャンプーの方法には諸説あります。
シャンプーにトリートメント、薄毛にいいヘアケア剤とは
洗い方をマスターしたところで、気になるのはどんなヘアケア剤を使うのか、という点。
何度も触れていますが、頭皮はとてもデリケート。いかに刺激を少なくして清潔に保つかが肝になります。そこで注目したいのが、肌に有害な化学成分が含まれていない製品。中でもオーガニックのものがおすすめです。
植物性由来の肌になじみやすい成分で作られたヘアケア製品は、頭皮への負担もだいぶ軽くなります。化学成分によって洗浄力が上げられた一般的な製品と比べると洗浄力は劣りますが、洗い方が正しくできれば、その点も心配無用。
トリートメントに関しては、毛髪部分は市販品でもOK。ただ、頭皮環境となると本来肌のトリートメントには不要な薬品や含まれていることがあるので、「毛先用」「地肌用」の2つ使いで髪全体の美しさを引き出せます。
頭皮負担になる化学成分を徹底して除いた、無添加の女性育毛剤。厚生労働省の承認を得た育毛促進等の成分と植物由来成分を効果的に配合。頭皮環境を正常にすることで健康なヘアサイクルを整えます。
発毛・育毛に特化したサロンから生まれた育毛剤。生薬研究機関とコラボレートし厳選された自然由来の和漢12種類の生薬。その有効成分をナノエマルジョン製法によって微細化し、頭皮細胞の隅まで浸透。美しくコシのある髪へ。
ナノ化(超微細化)された有効成分が、浸透しづらかった毛穴の奥まで入り込み女性特有の髪の悩みに根本原因からアプローチ。56種類の天然由来成分で、頭皮をやさしくケアしつつハリとツヤのある髪に。
発毛・育毛によいとされているエビネラン抽出物を中心とした10種類の天然植物と、3つの有効成分を配合。ヘアサイクルに合わせて、6ヵ月間の持続した使用が推奨されています。
■自分に合う製品をとことん試してみよう
薄毛に特化したヘアケア製品といっても、種類も特色もいろいろ。また自身の体質と合っていなければ、それぞれの効果を得られないこともあります。
肌のターンオーバーは平均28日というのに比べ、1ヵ月で1~2cm伸びる頭髪は、平均して2週間で変化が現れます。
臆せずさまざまな製品を試してみて、自分にぴったり合うものを探し当てるのも良策です。
その際、自分で確認するのはもちろんですが、通っている美容室で指名のスタイリストに変化を尋ねてみてください。
自分の髪を毎月触ってくれるスタイリストは、頭皮のやわらかさや髪質など、プロの目で違いや効果を確認し、今のあなたに合ったアドバイスをくれるはずです。
また、薄毛対策に本腰を入れて美容室を新規開拓するなら、マイクロスコープカメラで頭皮の状態や頭皮ケアをしてくれるサロンを選ぶのもポイント。薄毛対策の強い味方となってくれますよ。
おわりに
生活に追われる日常では(子育てし始めの人は特に)、睡眠不足やストレスを解消するのはなかなか難しいですが、毎日のケアなら誰にでもできる効果的な対策です。
髪が整っている様は、周囲に対する印象アップや自信につながります。美しい髪ではつらつと、毎日を楽しめるといいですね。
監修:今井 基成(いまい・もとなり)Care & Color Lounge Age代表。1990年生まれ。家族一同が美容に関する事業に携わっていることから、大学卒業後コンサルティング会社にて勤務する傍ら美容師免許を取得。その後、白金台にアイラッシュサロンを開店。2018年5月三鷹にてヘアケアとヘアカラー専門店「Care & Color Lounge Age」をオープンする。
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