【医師監修】生理前のつらい吐き気は月経前症候群(PMS)のせい?
■生理前に吐き気を感じたら妊娠を疑ったほうがいい?
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「そろそろ生理が来るはずだけど、吐き気がする…」
こんなシチュエーションでは、つわりを連想し、妊娠の可能性が頭をよぎるのも無理はありません。実は、月経前症候群(PMS)の症状は妊娠の超初期症状と似ています。どちらなのか判断に迷ってしまうこともあるでしょう。
▼妊娠している場合
生理予定日を過ぎても生理が来なかったら妊娠を疑う人は多いことでしょう。しかし、妊娠超初期症状と呼ばれる体の変化は、生理予定日よりも前から起こるのだそう。
妊娠超初期症状を感じるかどうかは個人差があるものの、眠気や熱っぽさ、めまいを感じたり、胃がむかむかして吐き気をもよおすことも。まさに、月経前症候群の症状とよく似ています。
そうすると、生理前の吐き気は月経前症候群の症状なのか、それとも妊娠超初期症状なのかわからなくなってしまいますね。
どちらなのかを知るためには、基礎体温を測ることです。
月経前症候群であれば体温が下がっていますが、妊娠している場合はいつもより体温が高く、高温期が続きます。体温を測ってみれば、不快な吐き気が妊娠によるものなのか、PMSのせいなのかは一目瞭然です。しかし、普段から基礎体温をつけていないと判断できないのが玉にキズ。
基礎体温をつけるのは妊活のためというイメージがありますが、それだけではもったいないでしょう。基礎体温を測ることで、ダイエットにぴったりのタイミングやお肌の調子がいい時期までわかります。体調管理や美容のためにも、基礎体温をチェックするのはおすすめです。
▼つらいときは病院へ
生理が始まれば症状が緩和されるのが月経前症候群の特徴です。
しかし、大変なのは月経前だけだからといって無理にがまんすることはありません。普段通りの生活ができないほどつらいなら、病院で診察を受けましょう。
病院では、薬を使った治療法と薬を使わない治療法があります。
薬を使う場合は、つらい症状を緩和するための薬や漢方薬が処方されます。このほか、PMSの主な原因である女性ホルモンにアプローチするために低用量ピルを使い、一時的に排卵をストップさせて治療することもあります。
薬を使わない場合はPMSの病状を把握するため、症状が出たときの記録をつけて対処します。どのような時期にどんな症状が出たかを知り、セルフケアにつなげます。カフェインやアルコール、喫煙を控えることも治療のひとつ。
吐き気をはじめとする生理前の不快な症状を抑えるためにも、日常生活を見直してみるのも大切な対策方法です。
参考サイト:日本産科婦人科学会「月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)」
■まとめ
月経前症候群(PMS)はホルモンバランスの乱れのほか、ストレスも関係しているといわれています。生活を見直して心も体も快適に過ごせるよう、少しだけ自分に手をかけてみませんか?
自分の体を知り、自分の体や心が喜ぶことをしてあげると、生理前のつらい吐き気だけでなく、ほかの不快な症状もやわらげることができるかもしれません。
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