【医師監修】髪の毛のパサパサを治したい! 原因と改善方法とは

目次

・髪の毛がパサパサする原因
・髪の毛のパサパサを改善する方法
・髪の毛をパサパサさせないように生活しよう
・まとめ
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髪の毛の状態は人の印象を大きく左右します。せっかくおしゃれをしても、メイクをしても、髪の毛がイマイチだと台無し

とくに髪の毛がパサパサだと、とたんに老けて見えたり、不潔な印象を与えてしまうことも! 人に残念な印象を与えるのはもちろんですが、自分の気分も下がってしまいますよね。

髪のパサつきに悩んでいるのなら、ちょっとだけお手入れ方法を変えてみませんか? パサつきの原因を知り、お手入れ方法を変えるだけで改善できることもあるんです。


切るしかないと諦めるのはまだ早いですよ!
【医師監修】髪の毛のパサパサを治したい! 原因と改善方法とは
【監修】
イシハラクリニック副院長 石原新菜 先生


小学校は2年生までスイスで過ごし、その後、高校卒業まで静岡県伊東市で育つ。2000年4月帝京大学医学部に入学。2006年3月卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。

著書に、13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸し生姜健康法』(アスコム健康BOOKS)をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)等30冊を数える。


■髪の毛がパサパサする原因

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髪の毛が広がってまとまらないのは、髪の毛がパサパサになっている証拠。その原因は髪の毛の乾燥にあるようです。
なぜ、髪の毛は乾燥してしまうのでしょうか?

▼そもそもどうして髪の毛はパサパサするの?

髪表面を覆うキューティクル。髪の毛のパサつきは、その傷みに原因がありました。

キューティクルがはがれてしまうと、髪の毛内部の水分や栄養分が流出。そのため、髪の毛がパサパサになってしまうというわけです。

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キューティクルが健康ならば、髪の毛のうるおいは守られてパサつくことはないはず。キューティクルがダメージを受けるさまざまな原因を知り、対策しましょう。

原因1:
髪の毛内部の「水分」が足りない

お肌の乾燥ほど気にしていない方は多いかもしれませんが、髪の毛も乾燥します。髪の毛内部に保たれる水分量の減少が、パサつきの原因のひとつです。


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健康な髪の毛には水分を保つ成分があり、うるおいで満たされているもの。しかし、キューティクルが傷んで部分的にはがれて浮き上がることによって、髪の毛の中の水分量が減少。髪の毛が乾燥してパサパサになってしまうのです。

残念なことに、毛髪内部の水分量が減ることによってさらにキューティクルがはがれるという悪循環に陥り、乾燥やパサつきを招く負のスパイラルを招きます。

原因2:
髪にとって「刺激が強い環境」にいた

紫外線はお肌の大敵ですが、髪の毛にとっても同じです。紫外線を浴び続けると、キューティクルはダメージを受けます。

その結果、メラニンが壊れて髪の毛の色が明るくなり、パサパサに。


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学生時代に屋外で部活動を行っていた人などは身に覚えがあるかもしれませんね。これは紫外線だけではなく、プールの塩素でも同じことが起こります。

また、温泉が髪の毛に悪影響を与えることもあります。お肌にはいいのに、髪の毛にはNGだと聞いてびっくりする人も多いことでしょう。

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気をつけておきたいのは、温泉の成分。アルカリ性の泉質はキューティクルを開き、内部の栄養分が流れ出てしまいます。硫黄なら、髪の内部構造を壊す働きが。

温泉に入るときは、髪の毛がお湯につかないよう気をつけましょう。

原因3:
パーマやカラー、縮毛矯正を繰り返しすぎた

きれいな髪を手に入れるためにヘアサロンへ…それが裏目に出ることも! パーマやカラー、縮毛矯正に用いられる薬剤や熱処理が髪の毛にダメージを与えたり、キューティクルをはがしてしまうこともあります。

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おしゃれしたい気持ちはわかりますが、パーマやカラーは適切な期間を置いて楽しみましょう。


原因4:
刺激の強いシャンプーを使っていた

多くのシャンプーに含まれている「界面活性剤」。水質汚染の原因の一つでもあることから、良くないイメージを持つ人も多いですが、皮脂やワックスをはじめとする整髪料を落とすためには必要な成分でもあります。


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しかし、洗浄力の高いシャンプーに使われているアルコール系の界面活性剤は、刺激が強いのも特徴。汚れは落としてくれるものの、髪の毛を守るのに必要な皮脂まで落としてしまい髪の毛がパサついてしまうのです。


原因5:
間違ったヘアケアを続けている

髪の毛を整えるため、そしてツヤを出すためにブラッシングは必要。でも、やり過ぎは禁物です。残念ながらブラッシングが原因で髪の毛のキューティクルがはがれてしまうことが。絡まっている髪の毛は、ブラッシングの前に手ぐしでほぐしましょう。

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また、乾燥した髪の毛にうるおいを与えるため、てっとり早く髪の毛を水でぬらすのも誤りです。ぬれた髪の毛のキューティクルは開きやすく、キューティクルが開いたままでは水分がどんどん失われてしまいます。

原因6:
ドライヤーなどで熱を当て過ぎた

髪の毛を乾かすのに欠かせないドライヤーですが、熱でキューティクルが固まってしまうこともあります。

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ドライヤーをかける前にしっかりとタオルドライして、ドライヤーの熱を当てる時間を短縮させることも大切です。

乾かすときだけではなく、ブローやヘアアイロン、コテを使ったスタイリングのときにも気をつけて。

原因7:
ヘアカットによるダメージ

髪の毛をカットすると、断面の内部がむき出しになります。この断面から髪にツヤや弾力を与えてくれる間充物質が流れ出てしまい、髪の毛がパサつく結果に。断面が大きければ大きいほど、間充物質が流れる量も多くなります。

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伸びてきた前髪が気になったとき、おろした前髪に対してハサミを縦に入れてカットする人は多いことでしょう。しかし、このカットの仕方では髪の断面がますます大きくなってしまいます。

また、髪をカットするハサミも重要です。切れ味の悪いハサミでカットすると、髪にダメージを与えることも。なるべく髪を傷めないためには、しっかりとメンテナンスされた道具を使うプロにカットしてもらうのがベターです。

■髪の毛のパサパサを改善する方法

キューティクルがはがれてしまうと、残念ながら元には戻せません

取り返しがつかないほど傷んでしまう前に、お手入れの方法を見直してみましょう。ほんの少しの心がけで、キューティクルを保護することができますよ。

▼正しいヘアケアを身につける

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ドライヤーの熱が髪の毛にダメージを与えるからといって、自然乾燥させるのも考えもの。実は、自然乾燥は髪の毛のパサつきにつながってしまうのです。

髪の毛がぬれている状態だとキューティクルが開き、水分が抜け出しやすい状態に。髪の毛が自然に乾くまで待っている間に水分はどんどん失われ、髪の毛がパサついてしますのです。

ですから、ぬれた髪はしっかりタオルで拭いてからドライヤーでしっかり乾かしましょう。最後にはドライヤーを冷風モードにすると、キューティクルがしっかりと閉じます

▼サロンに行ってケア

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毎日のホームケアに加えて、時にはヘアサロンでのスペシャルケアも受けてみて。

ヘッドスパは毛髪補修効果が高くうるおいを与えるだけでなく、頭皮の血行をよくしてくれます。髪の毛のためになるのはもちろんですが、リラクゼーション効果もあるのがうれしいですね。

▼ヘアケアアイテムは刺激の少ないものを選ぶ

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皮脂の落としすぎが原因で髪の毛がパサつくことも。刺激の強いアルコール系シャンプーではなく、髪の毛と同じ成分で髪にやさしいアミノ酸シャンプーがおすすめです。

また、時にはシャンプーを使わずに髪の毛を洗う「湯シャン」をするのもひとつの方法。お湯だけでも汚れの8割は落とせると言われています。あまり汗をかかなかったり、ワックスをはじめとするスタイリング剤を使わなかった日には湯シャンを試してみるのもよさそうです。

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シャンプーのあとには、髪の毛の内部までしっかりと浸透するトリートメントやヘアマスクで栄養やうるおいを与えましょう。

■髪の毛をパサパサさせないように生活しよう

髪の毛をお手入れするほか、毎日の生活習慣を変えることで髪の毛の健康を守ることもできますよ。

▼生活習慣を見直そう

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美しい髪の毛を手に入れるためには睡眠も大切です。お肌同様に髪の毛が育つのも夜。就寝から3時間が眠りのゴールデンタイムと呼ばれ、成長ホルモンが分泌されます。この時間帯に質のいい眠りが取れない生活を続けると、睡眠不足による髪の毛のパサつきに加え、薄毛になる恐れも。

また、成長ホルモンの分泌を促すためには睡眠時間を確保するだけではなく、毎日同じ時間に就寝・起床するという睡眠のサイクルを守ることも大切です。

参考書籍:主婦の友社「噂の女医がこっそり教える女の不調が消える本」(著者/吉木伸子)



▼食生活も大事

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髪の毛や頭皮にしっかりと栄養を送り届けるためには食生活にも気をつけましょう。食べたものの栄養は体のあちらこちらに届けられますが、髪の毛に行きわたるのは最後のこと。

栄養が不足すると、まずは髪の毛からボロボロになってしまいます。

タンパク質の一種であるケラチンからできている髪の毛を健やかに保つには、やはりタンパク質が多く含まれている食品がおすすめ。

また、頭皮の血行をよくしたり、タンパク質の代謝を助けるビタミン類も忘れてはいけません。3食バランスよく食べるよう心がけましょう。

食品からとりにくい栄養分はサプリメントで補うのも手です。

参考書籍:PHP研究所「正しく知れば体が変わる! 栄養素の摂り方便利帳」(監修/中村丁次)



▼紫外線対策はしっかりと

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お肌と同じように、髪の毛にも紫外線対策が必要です。帽子をかぶったり日傘をさすことで、髪の毛を紫外線から守ることができます。また、紫外線があたる面積を小さくするために髪の毛をまとめるのも有効です。

さらに、髪の毛用の日焼け止めアイテムを普段のヘアケアにプラスしてみるのもよさそうです。ムラなく塗れるスプレーや、紫外線(UV)ケアしながらトリートメントもできるミルクやオイルタイプなど、さまざまな種類が市販されているのでシーンに合わせて使いわけて。

■まとめ

パサパサの髪の毛を改善するためには、キューティクルを健康に保つことが重要です。毎日のお手入れのときにほんの少し心がけるだけで、髪の毛にうるおいが戻ってくるでしょう。

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また、髪の毛の外側だけでなく内側からのケアも大切だということがわかりました。食生活や睡眠に気をつけるのは、髪の毛だけでなく健康やお肌にもいい影響が期待できそうです。

髪の毛のためだけに特別なことをするわけではないので、無理なく習慣化できるのではないでしょうか。今日からさっそくうるツヤの美髪を目指しましょう!

参考:
・主婦の友社「噂の女医がこっそり教える女の不調が消える本」(著者/吉木伸子)
・PHP研究所「正しく知れば体が変わる! 栄養素の摂り方便利帳」(監修/中村丁次)


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