正解を選ぶのが結婚じゃない。価値観真逆のカップルたちが“結婚”か“別れ”か最後の決断【さよならプロポーズ via オーストラリア9話&10話】
※本コラムは『さよならプロポーズ viaオーストラリア』最終話までのネタバレを含みます。
付き合いながらも結婚に踏み切れない3組のカップルが、7日間の“恋人として最後”の旅を通して「結婚」か「別れ」を決断する「ABEMA」の結婚決断リアリティ番組『さよならプロポーズ via オーストラリア』がついに最終回を迎えました。
今シーズンで特に印象的だったのは、それぞれ異なる価値観や変えられない過去を考えると簡単に「好き」だけでは結婚できないという現実です。
恋愛感情があるからこそ別れられない。この人と結婚したい。でも、人生を共に歩む“結婚”となると話は別。お金、仕事、家族、過去のトラウマ、子ども、生活レベル……。恋愛中には見えづらかった問題が、結婚を前にした瞬間、一気に現実味を帯びていきます。
抱えてきた価値観のズレや過去の傷を抱えながら向き合ってきたそれぞれが、最後にどんな話し合いをし、決断をしたのかを見ていきます。
■バツ2彼氏の婚約破棄の理由が明らかに。決断に向けた最後の時間
交際7年のケンシとサチエ。これまで何度もぶつかり合ってきた2人ですが、9話では共通の友人との再会によって過去にプロポーズをした直後に婚約破棄に至った衝撃の理由が明らかになります。
ケンシは接待で女性のいるお店に行った際の領収書をサチエに見られたことや、アドレス帳の女性の連絡先に「〇〇(名前) おっぱい」などと覚えやすいように特徴をつけて登録していたことがバレてしまい、激怒したサチエに登録していた人数分ビンタされ、婚約指輪を突き返されたというエピソードを赤裸々に告白したのです。
これにはスタジオ見届け人のヒコロヒーも「これは(指輪を)返すかもな」「これを許せたサチエちゃんもすごい」と驚き。婚約破棄どころか、その場で別れてもおかしくないほどなのに、ビンタで済ませて許してこれまで一緒にやってきたのがすごいです。
一方で、その過去がトラウマになっているのも事実なのですが、これにはスタジオゲストとして出演していた弘中綾香アナは「サチエさんは妻になったときに、ドンと構えられるかもしれないですよね。
また、ユウキとルナの関係性も大きく動いたのが印象的。浪費癖や将来設計の甘さから、ルナに不安を抱かせ続けてきたユウキ。正直、どっしり構えたルナじゃなかったらとっくに見切りをつけられて振られていたと思います。
旅に来てもなお、曖昧な言葉と態度でなあなあにしていたユウキですが、9話では壮大な自然の中で涙ながらに「逃げてきた」「言い訳してごめん」と本音を吐露。ようやく“結婚”と向き合おうとする覚悟ができましたが、それが最終日前日なのはさすがに遅いわ!!とつっこみたくなりました。
でも、ルナからすればこれは大きな進歩でしょう。ルナが諦めず必死に伝え続けたことでユウキの成長をやっと見れた気がします。
一方で価値観の違いが埋まらないナオキとリノはここに来ても相変わらず。結婚後も働いてほしいナオキに対し、リノはずっと“専業主婦願望”を捨てきれずにいるものの、将来設計についてはどこか曖昧。結婚したい時期も、専業主婦になりたい理由も明確ではないからこそ、ナオキにとっては納得できないのでしょう。
ナオキは「働かないことについては認めてないよね」ということを常々言っていましたが、どちらかというと、“今のリノの考え方と見通しでは”という意味が強い気がします。例えば、リノにめちゃくちゃやりたいことができて勉強するとか、何かに打ち込んでいるとかであれば、ナオキはそれを許してくれる気がするんですよね……。
ただ、リノにとってはそもそもそれが負担。のんびり生きていたいのです。友人に対しても、自己実現や自立を大切するナオキに「高い理想を求められ続けるのが不安」とこぼしていました。
■価値観真逆なカップルたちが最後に出した決断
ついに最終回では、3組のカップルが最後の決断を出します。ルナから「先延ばしにするなら別れたほうがいい」と最終通告を突きつけられ、前日に今まで逃げてきたことを認めて涙していたユウキは、「今までしんどさから結婚を先延ばしにしてきた。ごめんね。いつも逃げてきたけど、今回は逃げずに」と自身を改め、「一緒に未来のことを考えていきたいなと思ってる。俺と結婚しよう。結婚してください」とプロポーズ。
結婚を先延ばしにしていたユウキのこの言葉に、ルナは「今がタイミング?」と確認しますが、ナオキは「今じゃないと嫌」と即答。ルナも「OK、おいで」と優しくユウキを抱きしめており、まるで母と子。
前日でも、大丈夫か?と不安になるような話し合いをしていたリノとナオキも、リノが「自分が今まで固定観念で考えていた『専業主婦』という形ではなく、2人でお互いをリスペクトし合える関係になりたい」とナオキの価値観に大きな歩み寄りを見せ、「ナオキと結婚したい」と告白。
しかし、ナオキは「俺の中には譲れないことが正直結構多い」「価値観の違いを認め合うことができるのか悩んだ」と厳しい本音を口にします。大丈夫か……?と一瞬緊張が走りますが、ナオキは手作りしていた思い出のアルバムをプレゼント。これにはリノも大喜びですし、視聴者は「ナオキ、こんなことできるの!?」と驚きです。
ナオキはその上で「もっとリノと歩んでいきたいという気持ちがあって、これを作ることにした」と説明し、「リノと一緒にこれから2人の夫婦像を作っていきたい。俺もリノと結婚したい」と無事、結婚の道を歩むことになりました。
“好きだけでは結婚生活は続かない”という過去の経験から、ギリギリまで結婚に不安を抱えていたケンシ。しかし、サチエはそんなケンシに「ケンシにとっての3度目の結婚を、絶対後悔させないから。私と結婚して幸せな家庭を築きたい」と愛を伝えます。
この旅で自分の感情をコントロールするようになり、ずっとしていなかったスキンシップを自分からするようにするなど大きく変わったサチエ。その変化とこれまでの時間を思い返すと、それは不安を打ち消す大きな様子になったようで、ケンシも、「サチエと別れたことを想像したら、急に世界が変わったみたいだった」と語り、「ここから先、死ぬまで、一緒にいてほしいって思ってる。俺と結婚してもらえますか?」とプロポーズ。
サチエが「はい」と答えると、ケンシはさらにタキシードに着替え、チャーター船で大きなダイヤモンドの指輪を渡すサプライズを決行。前日まで不安を募らせていたとは思えない決断からの、覚悟を決める早さを見せていました。
■正解を選ぶのが結婚じゃない
今シーズンは、価値観の違いが浮き彫りになる場面が多く、正直「このまま結婚して本当に幸せになれるの?」「もう全員別れて、この6人で新しい恋リアをしてほしい」と思ってしまう瞬間もありました。ですが、最後の決断を見ていると、“正解”を選ぶことだけが結婚ではないのだと強く感じます。
価値観が合うから。条件が合うから。この人となら幸せになれそうだから。そんな“正解に近い相手”を探して結婚するのではなく、恋愛の延長線上に結婚があるからこそ、“好きな人とどう現実を生きていくか”を考え続けること。
理想だけでは進めないからこそ、時には現実とも向き合いながら、2人なりの愛の形や価値観の落としどころを探していく。
そして、“結婚すること”はゴールではなくスタートだからこそ、一緒に隣を走り続けるために、考えることも、向き合うこともやめない。それが、“好きな人と結婚する”ということなのかもしれません。
それぞれが悩み、葛藤しながら選び取った未来は、決して簡単なものではないはずです。それでも、自分の人生を自分で選ぼうとした彼らの姿は、多くの視聴者に、愛とは何か、結婚とは何かを改めて考えさせてくれたように感じました。
さよならプロポーズ via オーストラリア
番組URL:https://abema.tv/video/title/90-1303
(瑞姫)
付き合いながらも結婚に踏み切れない3組のカップルが、7日間の“恋人として最後”の旅を通して「結婚」か「別れ」を決断する「ABEMA」の結婚決断リアリティ番組『さよならプロポーズ via オーストラリア』がついに最終回を迎えました。
今シーズンで特に印象的だったのは、それぞれ異なる価値観や変えられない過去を考えると簡単に「好き」だけでは結婚できないという現実です。
恋愛感情があるからこそ別れられない。この人と結婚したい。でも、人生を共に歩む“結婚”となると話は別。お金、仕事、家族、過去のトラウマ、子ども、生活レベル……。恋愛中には見えづらかった問題が、結婚を前にした瞬間、一気に現実味を帯びていきます。
抱えてきた価値観のズレや過去の傷を抱えながら向き合ってきたそれぞれが、最後にどんな話し合いをし、決断をしたのかを見ていきます。
■バツ2彼氏の婚約破棄の理由が明らかに。決断に向けた最後の時間
交際7年のケンシとサチエ。これまで何度もぶつかり合ってきた2人ですが、9話では共通の友人との再会によって過去にプロポーズをした直後に婚約破棄に至った衝撃の理由が明らかになります。
ケンシは接待で女性のいるお店に行った際の領収書をサチエに見られたことや、アドレス帳の女性の連絡先に「〇〇(名前) おっぱい」などと覚えやすいように特徴をつけて登録していたことがバレてしまい、激怒したサチエに登録していた人数分ビンタされ、婚約指輪を突き返されたというエピソードを赤裸々に告白したのです。
これにはスタジオ見届け人のヒコロヒーも「これは(指輪を)返すかもな」「これを許せたサチエちゃんもすごい」と驚き。婚約破棄どころか、その場で別れてもおかしくないほどなのに、ビンタで済ませて許してこれまで一緒にやってきたのがすごいです。
一方で、その過去がトラウマになっているのも事実なのですが、これにはスタジオゲストとして出演していた弘中綾香アナは「サチエさんは妻になったときに、ドンと構えられるかもしれないですよね。
『ケンシの妻なんだから』って思えたらガミガミ言わなくなって、ケンシくんもそんなサチエさんを見て、いい方向に変わるってこともあるかも」と語っており、確かに“どんなに遊んでても私が妻だし”と構えられる、口約束の交際ではない法律上での契約を交わすことで安心できるものもあるのかも……?と考えてしまいました。けど、女性の名前に身体的特徴をつけて登録していたのは最悪すぎる……!!!
また、ユウキとルナの関係性も大きく動いたのが印象的。浪費癖や将来設計の甘さから、ルナに不安を抱かせ続けてきたユウキ。正直、どっしり構えたルナじゃなかったらとっくに見切りをつけられて振られていたと思います。
旅に来てもなお、曖昧な言葉と態度でなあなあにしていたユウキですが、9話では壮大な自然の中で涙ながらに「逃げてきた」「言い訳してごめん」と本音を吐露。ようやく“結婚”と向き合おうとする覚悟ができましたが、それが最終日前日なのはさすがに遅いわ!!とつっこみたくなりました。
でも、ルナからすればこれは大きな進歩でしょう。ルナが諦めず必死に伝え続けたことでユウキの成長をやっと見れた気がします。
一方で価値観の違いが埋まらないナオキとリノはここに来ても相変わらず。結婚後も働いてほしいナオキに対し、リノはずっと“専業主婦願望”を捨てきれずにいるものの、将来設計についてはどこか曖昧。結婚したい時期も、専業主婦になりたい理由も明確ではないからこそ、ナオキにとっては納得できないのでしょう。
ナオキは「働かないことについては認めてないよね」ということを常々言っていましたが、どちらかというと、“今のリノの考え方と見通しでは”という意味が強い気がします。例えば、リノにめちゃくちゃやりたいことができて勉強するとか、何かに打ち込んでいるとかであれば、ナオキはそれを許してくれる気がするんですよね……。
ただ、リノにとってはそもそもそれが負担。のんびり生きていたいのです。友人に対しても、自己実現や自立を大切するナオキに「高い理想を求められ続けるのが不安」とこぼしていました。
■価値観真逆なカップルたちが最後に出した決断
ついに最終回では、3組のカップルが最後の決断を出します。ルナから「先延ばしにするなら別れたほうがいい」と最終通告を突きつけられ、前日に今まで逃げてきたことを認めて涙していたユウキは、「今までしんどさから結婚を先延ばしにしてきた。ごめんね。いつも逃げてきたけど、今回は逃げずに」と自身を改め、「一緒に未来のことを考えていきたいなと思ってる。俺と結婚しよう。結婚してください」とプロポーズ。
結婚を先延ばしにしていたユウキのこの言葉に、ルナは「今がタイミング?」と確認しますが、ナオキは「今じゃないと嫌」と即答。ルナも「OK、おいで」と優しくユウキを抱きしめており、まるで母と子。
もしくはドンと構えた飼い主と、前しか見えない無邪気なワンコ。しかし、広く深い心の余裕をもつルナの圧倒的母性で、いつまでも子どもだったユウキの成長を見られてとても良かったです。
前日でも、大丈夫か?と不安になるような話し合いをしていたリノとナオキも、リノが「自分が今まで固定観念で考えていた『専業主婦』という形ではなく、2人でお互いをリスペクトし合える関係になりたい」とナオキの価値観に大きな歩み寄りを見せ、「ナオキと結婚したい」と告白。
しかし、ナオキは「俺の中には譲れないことが正直結構多い」「価値観の違いを認め合うことができるのか悩んだ」と厳しい本音を口にします。大丈夫か……?と一瞬緊張が走りますが、ナオキは手作りしていた思い出のアルバムをプレゼント。これにはリノも大喜びですし、視聴者は「ナオキ、こんなことできるの!?」と驚きです。
ナオキはその上で「もっとリノと歩んでいきたいという気持ちがあって、これを作ることにした」と説明し、「リノと一緒にこれから2人の夫婦像を作っていきたい。俺もリノと結婚したい」と無事、結婚の道を歩むことになりました。
“好きだけでは結婚生活は続かない”という過去の経験から、ギリギリまで結婚に不安を抱えていたケンシ。しかし、サチエはそんなケンシに「ケンシにとっての3度目の結婚を、絶対後悔させないから。私と結婚して幸せな家庭を築きたい」と愛を伝えます。
この旅で自分の感情をコントロールするようになり、ずっとしていなかったスキンシップを自分からするようにするなど大きく変わったサチエ。その変化とこれまでの時間を思い返すと、それは不安を打ち消す大きな様子になったようで、ケンシも、「サチエと別れたことを想像したら、急に世界が変わったみたいだった」と語り、「ここから先、死ぬまで、一緒にいてほしいって思ってる。俺と結婚してもらえますか?」とプロポーズ。
サチエが「はい」と答えると、ケンシはさらにタキシードに着替え、チャーター船で大きなダイヤモンドの指輪を渡すサプライズを決行。前日まで不安を募らせていたとは思えない決断からの、覚悟を決める早さを見せていました。
■正解を選ぶのが結婚じゃない
今シーズンは、価値観の違いが浮き彫りになる場面が多く、正直「このまま結婚して本当に幸せになれるの?」「もう全員別れて、この6人で新しい恋リアをしてほしい」と思ってしまう瞬間もありました。ですが、最後の決断を見ていると、“正解”を選ぶことだけが結婚ではないのだと強く感じます。
価値観が合うから。条件が合うから。この人となら幸せになれそうだから。そんな“正解に近い相手”を探して結婚するのではなく、恋愛の延長線上に結婚があるからこそ、“好きな人とどう現実を生きていくか”を考え続けること。
理想だけでは進めないからこそ、時には現実とも向き合いながら、2人なりの愛の形や価値観の落としどころを探していく。
そして、“結婚すること”はゴールではなくスタートだからこそ、一緒に隣を走り続けるために、考えることも、向き合うこともやめない。それが、“好きな人と結婚する”ということなのかもしれません。
それぞれが悩み、葛藤しながら選び取った未来は、決して簡単なものではないはずです。それでも、自分の人生を自分で選ぼうとした彼らの姿は、多くの視聴者に、愛とは何か、結婚とは何かを改めて考えさせてくれたように感じました。
さよならプロポーズ via オーストラリア
番組URL:https://abema.tv/video/title/90-1303
(瑞姫)