2018年8月3日 16:00
40代女性襲う「スマホ型口臭」…撃退ケアのカギは「顎」
「スマートフォンの使用を1時間以上続けていると、口臭が発生します。これを私は“スマホ型口臭”と呼んでいます」
思わずギクッとしてしまうような話をしてくれたのは、口臭専門の歯科医で中城歯科医院の院長・中城基雄先生だ。日本歯科医師会が行った歯科医療に関する調査(’16年)によれば、じつに8割以上の人が「自分の口臭について不安を感じたことがある」と回答している。
中城先生のクリニックには、全国各地から患者さんが訪れる。これまで3,000人以上の口臭に不安を抱える人を診察してきたという中城先生がスマホの使用と口の臭いとの関係を発見したのも、1人の患者さんからの訴えがきっかけだった。
「2年ほど前、ある患者さんの呼気を院内の計測器で測定しても臭気が数値に出ない。でも、その患者さんは『たしかに臭う、気になって仕方がない』とおっしゃるので、呼気を採取する専用の袋を持ち帰ってもらいました。そして、自宅で本人が気になったときの息を採取してもらい、その袋をクリニックで計測したところ、臭気が出たのです。
そのとき、患者さんは長時間にわたってスマホの画面をみていたことがわかりました」(中城先生・以下同)