2018年8月9日 11:00
外見も変えてしまう口呼吸をチェックシートでセルフ判断
「鼻は、鼻腔の入口に生えている鼻毛で空気中の大きな異物やゴミをキャッチ。その奥の線毛組織でより細かい異物も排出します。鼻呼吸は空気中のゴミや細菌、ウイルス、花粉などの異物の侵入を防ぐフィルターの役割を果たすと同時に、冷たい空気を温めてから肺に送っているので、体も冷やさないんです。いっぽう、口はフィルターや免疫の機能がありません。そのうえ、口呼吸で口内の粘膜が乾燥すると、免疫力が低下します。当然、病原体や有害物質の侵入を許し、感染症や炎症のもとになる=つまり、口呼吸は万病のもとなんです」
そう語るのは、内科医で「みらいクリニック」(福岡市)院長の今井一彰さん。体の治癒力を高めて健康にする方法を追究している今井さんは、「健康でいたければ、鼻呼吸にするべきです」と断言する。
口呼吸は、次のような「女性に多い悩み」にも直結するのだという。
「内臓が弱ってくるとお通じが悪くなって便秘に。いびきや睡眠時無呼吸症は眠りが浅くなるばかりではなく、いっしょに寝ている家族も眠れず、不眠になってしまうこともあります。さらに、免疫力が低下したり、アレルギー体質を引き起こしたりすることで、お肌のトラブルの引き金になり、アトピー性皮膚炎や湿疹などの皮膚の病気を引き起こしてしまいます」